進化戦略でゲームを攻略、ドイツの研究者が「ずるいAI」開発
アタリのビデオゲームをプレイする新しい人工知能(AI)は、そのまま放っておくと、ずるい手を使って高得点を挙げるようだ。
ドイツのフライブルク大学の研究者たちは、進化戦略と呼ばれる試行錯誤の手法を通して学習するAIを開発し、8種類のアタリのゲームと対戦させた。このAIは、うまく行く技は手放さず、役に立たない技は捨て去ることで、対戦方法を徐々に変異させていく。
ニュー・サイエンティスト誌によると、このAIが昔ながらのアーケードゲーム「Qバート」をプレイしたとき、通常とは異なる勝利戦略をいくつか開発したという。AIは点数を稼ぐために都合よく利用できるソフトウェアのバグを見つけ、プレイヤーキャラクターの自殺を綿密に計画することでゲームのステージをクリアしていくという荒技を発見した。
今回の結果は、進化戦略のアプローチにより、いかにAIが人間の手を借りずに成功を収め得るかを示しているという点で重要だ。しかし一方で、AIが目標を達成するために使える戦略について、人間が制限を加える必要があるかもしれないことを私たちに喚起している。
- 参照元: arXiv、New Scientist
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