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脳の構造をハードウェア化、MIT研究者がニューロチップを開発中
Johannes Plenio | Unsplash
An artificial synapse could make brain-on-a-chip hardware a reality

脳の構造をハードウェア化、MIT研究者がニューロチップを開発中

ニューロモーフィック・チップは、人間の脳のように機能するように設計されている。現在のほとんどのチップは、オン・オフ信号の二進数によって制御される。一方、ニューロモーフィック・チップは、脳内においてそれぞれのニューロンがシナプスを介して異なる強さで発火する仕組みを模倣した方法で出力を決める。

人工シナプスの作成はなかなか厄介であることはわかっている。しかし今、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちは、ニューラル・ネットワークの訓練に使用できる人工シナプスを正確に制御できると語る。そのうえ、その仕組みを使って人工シナプスのチップを作成し、手書きの文字を95%の精度で認識できることも確認している。

ニューロモーフィック・チップによって何が変わるのだろうか? 人工ニューラル・ネットワークはすでに、脳を大雑把にモデルにしている。人工ニューラル・ネットワークをニューロモーフィック・チップ上で実行させれば、人工知能(AI)システムをより小型な装置に組み込んで、さらに効率的に実行させることが可能になるだろう。

 

jackie.snow [Jackie Snow] 2018.01.23, 13:12
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

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