アップルが自動運転車にようやく参入、フォルクスワーゲンと契約
度重なる自動車メーカーとの交渉失敗を乗り越え、アップルが独フォルクスワーゲンと契約した。フォルクスワーゲンのバンを自動運転のシャトルバスに改造する計画だ。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、自動運転車はシリコンバレーにある2カ所のオフィスを行き来する従業員向けのシャトルバスとして使う。アップルは、バンのフレームとホイール、シャーシはそのまま残し、ダッシュボードやシートなどを新しいカスタムパーツに交換する。さらに、コンピューター機器、センサー、電気自動車用バッテリーを追加で搭載する。
アップルは無人運転の電気自動車の開発を目指して、4年前に自動運転車プロジェクトを開始した。アップルは独自設計にこだわり、自動車を製造するメーカーを探す段階へと焦点が移っていたが、今回のシャトルバスのプロジェクトが浮上するにつれて、当初の計画の大部分が保留になっている。数百人のエンジニアがアップルを去ったこともまた、自動運転車プログラムの前進に支障をきたしている。
全面的につまずきながら動き出したアップルは、ライバル会社に後れをとった。しかし、アップルはそれでもまだ世界有数の価値のある会社の1つだ。2500億ドルを超える現金を保有している。本気を出したら、遅れを取り戻せるはずだが。
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