KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

エコノミストがAI記者を採用、ジャーナリストも不要になる? Automation Is Creeping into Journalism, but We Don’t Have Much to Fear (Yet)

エコノミストがAI記者を採用、ジャーナリストも不要になる?

ロボットが記事を書くなど想定していなかった。実際、 人工知能とロボット技術の進化は、ホワイトカラーの仕事や製造業での作業の多くを自動化してきた(「Lawyer-Bots Are Shaking Up Jobs」を参照)。とはいえ、最近のロボット・ジャーナリズムに関する実験では、機械が人間の記者の代わりをするのはまだ先のことになることを示唆している。

12月19日にエコノミスト誌が公開した記事は、機械学習で訓練を受けたソフトウェアだけで書いたものだ。科学欄とテクノロジー欄の過去記事を参照して学習している。私たち記者にとっては幸いなことに、記事の内容はばかげたもので、ところどころに笑い所もあった。基本的には、多くの科学用語を繋ぎあわせたような記事だった。

この実験は、他の多くの職業と同様、自動化はジャーナリストの仕事を置き換えるのではなく、むしろ仕事を増やすことを証明している。ここ数年、さまざまな報道機関が記事を自動的に作成するツールの開発に取り組んできたが、それらはなかなか成功しなかった。たとえば2014年、ロサンゼルス・タイムズ紙は地震の記事を自動執筆するクエイクボット(Quakebot)を開発した。AP通信は、自然言語生成を使って定型的な四半期決算の記事を書いている。こうしたシステムは公開できるレベルの記事は書けてはいるものの、データを基にしたものであり、独自のレポートはなく、柔軟性に欠けている。人間がそんなことを気にしなくなったら、きっと有用になのなるだろう。

記者にとってはいいニュースもある。記事を機械で生成する最先端技術が、今後しばらくは人間に仕事を与えてくれるだろうというものだ。事実、ニュースを集める技術に関しては私たちから仕事を奪うことなく、むしろ仕事を助けてくれている。ニュース速報用のソーシャルメディア発掘ツールから自動音声化プログラムに至るまで、新しいソフトウェアの多くはジャーナリストの代わりをするのではなく、仕事を効率化してくれているのだ。少なくとも今のところは。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2017.12.21, 14:13
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る