KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

再分裂回避でも変わらない、ビットコインの視界不良 Bitcoin Cash Had a Big Day, Hinting at a Deep Conflict in the Cryptocurrency Community

再分裂回避でも変わらない、ビットコインの視界不良

ビットコインの主導権をめぐる争いは激化している。11月8日、ビットコインを2つに分ける分裂計画は見送られた。だが、この激しい戦いは停戦とはならなかった。

11月第2週の週末は、予定されていたハードフォーク(強制分裂)の支持者たちが、ビットコイン・キャッシュ(BCC)に群がったようだ。ビットコイン・キャッシュは3か月前、暗号通貨業界に衝撃を与えたハードフォークによって生まれた新しい暗号通貨だ。ビットコインの価値は急落したが、ビットコイン・キャッシュの価値は急上昇し、 一夜にして4倍となった(ハードフォークについては「

今回の分裂騒動は、より多くの取引を処理するための、ビットコインのソフトウェアのアップグレードをめぐる長期にわたる激しい対立の一部だ。ビットコインが実用的で主要な決済手段となるためには、ソフトウェアのアップグレードが必須だと多くの人は考えている。今月予定されていたハードフォークが実施されていればビットコインの中心的な開発者は離れてしまったかもしれないが、ブロックチェーンを構成するブロックサイズ(10分ごとに処理が可能な取引の数)を増やすことで、問題に対処できたかもしれない(「What Bitcoin Is, and Why It Matters」参照)。

投資家の熱狂は引き続き最高水準にあるとはいうものの、3カ月間の間に何度もハードフォークが起きるのは良いことではなく、ビットコインの根底にある混乱を浮彫りにしている。11月第2週末まで、ビットコイン・キャッシュはまったくの脇役だった。だが現在では主役に躍り出て、状況によってはビットコインの価値に深刻な影響を与える可能性が示されている。

今起こっていることのすべてが何を意味するのかを述べるには時期尚早だろう。だが、ビットコインをめぐる戦いに終息する気配がないことは確実だ。

 

マイク オルカット [Mike Orcutt] 2017.11.16, 18:11
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る