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転売ヤーがボットを使ってクリスマスプレゼントを買い占め中 Bots Are Ruining Christmas by Beating Humans to Online Checkouts

転売ヤーがボットを使ってクリスマスプレゼントを買い占め中

ソフトウェアのグリンチと呼ぼう。起業家風の転売業者たちはボットを使って、クリスマスのラッシュが始まる前に人気のおもちゃをかっさらっていった。プレゼントの確保に必死な親たちに高値で転売するためだ(グリンチはクリスマスの楽しみを台無しにする絵本のキャラクター)。

もし、あなたに年ごろの子どもがいるなら、フィンガリングス(米国で人気の、指につけられる小さな動物のおもちゃ)が子どもたちのクリスマスプレゼントのウィッシュリストに入っているはずだ。お気の毒だが、トイザらス、ウォルマート、ターゲットのオンラインストアはすべて売り切れだ。そのほかの人気のあるプレゼント、たとえばNESクラシック・エディション(ニンテンドークラシックミニの米国版)も似たような状況だ(著者はすでに1台確保しているので心配いらないが……エヘン! )。

プレゼントが買えないのは、他の買い物客があなたよりも組織立っているからではなく、ボットを使っているせいかもしれない。ニューヨーク・タイムズは、ソフトウェアを使って可能な限り多くのおもちゃを確保し、イーベイやアマゾンに高値で再出品していると報じている。驚くべきことに、フィンガリングが1つ5000ドルで売られているのを確認したというのだ。

どんなテクニックが使われていかは、コンシューマー・レポートがうまく説明している。まず、起業家風の連中がソフトを使って継続的に小売業者のWebサイトを巡回し、売り出される直前の新商品リストを発見する。次に、ボットはできるだけ早く商品を注文し、人間が決して真似できない速さで支払い情報などの詳細を入力する。

人手が要求されるところ、 例えば キャプチャ(CAPTCHA)テストを突破するような仕事は、アマゾンのクラウドソーシングサービスであるメカニカル・ターク(Mechanical Turk)のようなサイトを通じてリモートワーカーに発注する。システムは何千もの異なるIPアドレス、何百ものクレジットカード情報を使って、疑念を生まぬようにしている。

小売業者は転売業者による買い占めを防ぐために、一度に注文できる商品の数に制限をかけたり、疑わしい行動パターンがないか調査したりしている。だが、さほど効果があるようには見えない。オンライン上チケット販売法(Better Online Ticket Sales Act、BOTS法)が、コンサートやスポーツイベントのチケットを買い占める、この種の自動化手法を法的に禁止している一方、オンライン販売の世界にはこういった法規制はまだない。

言い換えると、そのフィンガリングが手に入るよう、幸運を祈るしかないのだ。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2017.12.13, 5:57
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