KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

フェイスブック、自殺のライブ中継を止める専用チップを開発中
SYMBOLON | THE NOUN PROJECT
Facebook wants AI-powered chips to stop people from streaming suicides and murders

フェイスブック、自殺のライブ中継を止める専用チップを開発中

ライブ映像を分析してリアルタイムでフィルターするハードウェアの開発にフェイスブックが取り組んでいる。

2016年にライブ配信機能「フェイスブック・ライブ」を公開して以来、フェイスブックは批判を受けてきた。自殺する様子を視聴者に向けてストリーミング配信するケースが多発してきたからだ。そこでフェイスブックは危険な行動を見分ける人工知能(AI)ツールを開発し、監視する人間の数も増やした。その結果、危険な映像が投稿されてから10分も経たないうちに削除できるようになった。

自傷行為や性的行為など、フェイスブックが禁止したいと考える行為を認識できるAIソフトウェアを搭載したチップに投資することで、疑わしい映像を監視する人員の削減が期待できる。

マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)には、この種の特製システムの構築という大きな計画がある。独自のハードウェアの設計・製造によって、フェイスブックはプラットフォームの改善だけではなく、エヌビディア(Nvidia)やインテルなどのチップ・メーカーへの依存度を下げ、費用を大幅に節約できる利点がある。

jackie.snow [Jackie Snow] 2018.05.31, 6:56
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者は11月発表予定です。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る