ホテルの電子ロックをハッキング、マスターキーの作成に成功
高性能の電子キーカード・システム上のセキュリティを突破して、ハッカーが侵入してくる。
2017年、フィンランドのサイバー・セキュリティ企業であるエフセキュア(F-Secure)の研究者は、オンラインで数百ユーロで購入可能なカード・リーダーとカスタム・ソフトウェアを組み合わせて、ビンガード(Vingcard)の「ビジョン(Vision)」というホテル用ロック・システムの無効化に成功した。ホテルから入手した古いカードを使用して、ビジョンが採用されているすべての部屋に入ることができるマスター・キーを作成したのだ。
だが、慌てることはない。研究者はセキュリティ上の欠陥を発見した後、ビジョンを製造するスウェーデンのアッサ・アブロイ(Assa Abloy)に問題を通知し、同社と共同でソフトウェアの修正に取り組み、公開した。
カードを導入しているホテル・チェーンは、今回の修正を自社のすべてのシステムに適用する必要がある。加えて、自分が利用するホテルでも、このカードを使用しているかどうかを確認しておくと安心だろう。備えあれば憂いなしだ。
もっとも、安全性の面でいえば、ホテルの部屋に防犯チェーンがあるのはこうしたことを避けるためだ。チェーンはかけておいたほうがいいだろう。
- 参照元: F-Secure
ロシアGPS妨害で注目の「量子航法」技術、その実力と課題は?
世界の工学者を魅了し続ける
eムック最新号 「生命のリデザイン マンモスは蘇るのか」
体外受精から「体外着床」へ、オルガノイドで妊娠初期を再現
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか