KADOKAWA Technology Review
×
「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

深層学習で全米のソーラーパネル設置場所を特定、スタンフォード大
DeepSolar | Stanford University
How deep learning helped to map every solar panel in the US

深層学習で全米のソーラーパネル設置場所を特定、スタンフォード大

全米各地に設置されている太陽光発電システムの数が、およそ147万件に上ることが明らかになった。最新の推定値である102万件を上回る数だ。

ソーラーパネルの普及率は全米で高まっているが、その正確な数を割り出すのは困難であるとされている。スタンフォード大学の研究チームが、深層学習を用いて衛星画像からソーラーパネルを探し出すディープソーラー(DeepSolar)と呼ばれる新しいシステムを開発し、これまでよりはるかに正確な数値を導き出した。

研究チームは37万枚の衛星画像を使い、どの画像にソーラーパネルが含まれるかを教えることでディープソーラーを訓練した。その後、ディープソーラーはソーラーパネルを見つける方法を編み出し、ソーラーパネルを93%の確率で正確に探し出せるようになった。最終的な数値を出すのに、約1カ月かけて10億枚の画像をスキャンしたという。

ディープソーラーが作成したマップは、米国内でソーラーパネルがどれだけ普及しているかについて理解を深めるのに役立つだろう。研究チームは将来、ディープソーラーを用いて他の国々のソーラーパネル配置マップを作成することを考えている。また、風力タービンや他のエネルギー・インフラの設置場所を特定するのにも使える可能性があるという。

シャーロット・ジー [Charlotte Jee] 2018.12.21, 6:55
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る