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「1.5℃の地球温暖化」は現実的か? IIASAのシナリオ How to keep global warming below 1.5 °C

「1.5℃の地球温暖化」は現実的か? IIASAのシナリオ

パリ気候変動協定が定めた意欲的な目標の達成は可能かもしれないが、決して容易ではない。

パリ協定の主な目的は、地球の平均気温の上昇を2 ℃未満に抑えることなので、ほとんどの分析調査はいかにしてこの目標を達成するかに焦点を当てている。しかし協定締結国の間では、さらに厳しい平均気温上昇1.5 ℃未満という野心的な目標が掲げられている。

Webメディアのアルス・テクニカ(Ars Technica)によると、国際応用システム分析研究所(IIASA)の研究者が最近、平均気温上昇を1.5℃未満に抑えるために人類が何をすべきかについてのシナリオを発表した

それには、世界の二酸化炭素の排出量の増加をすぐにストップさせて、2060年を目処に排出量をゼロにする必要がある。石炭は2050年までに使用を止めねばならず、石油はさらに急ぐ必要がある。再生可能エネルギーだけで、電力消費量の60%から80%をまかなわなければならない。二酸化炭素貯留テクノロジーによって、世界が30年かけて排出するのと同じ量の二酸化炭素を2100年までに大気中から除去せねばならない。とてつもなく高いハードルだ。

結論はこうなる。目標達成は可能だ。だが、そのためには、地球全体が団結して今言った通りの超人的努力に乗り出さなければならない。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.03.12, 8:55
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