インテル、チップ欠陥を米政府よりも先に中国企業に連絡していた
世界最大のチップメーカーは、最近見つかったチップの欠陥、メルトダウン(Meltdown)とスペクター(Spectre)を公表した際に、国家安全保障を危険にさらした可能性がある。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、インテルは、市場に普及しているチップの欠陥について、米国政府に報告する前に数社のテック企業に伝えたという。欠陥を伝えた企業には、マイクロソフト、アマゾン、アーム(ARM)だけでなく、中国企業のレノボとアリババも含まれる。
なぜ問題になるのだろうか? 中国の企業がチップの欠陥について知れば、それはほぼ間違いなく中国政府の知るところになる。すると、この情報を使って何かがなされるのではないか、という安全保障の懸念につながるのだ。今のところ、悪用された証拠はないが。
チップの欠陥は修正されておらず、依然として大きな問題だ。マイクロソフトは最近になって、スペクターに対する修正ソフトを封印した。修正ソフトを適用すると、コンピューターの動作が不安定になるからだ。時間は押し迫っている。メーカー側が対応できずにいる間に、ハッカーたちはこれらの欠陥を利用する方法を開発するだろう。
- 参照元: Wall Street Journal
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