ヒトiPSから卵原細胞の作製に成功、京大チームが新成果
皮膚細胞から赤ちゃんを作るという「画期的な体外受精」の実現に向け、日本の科学者チームが新たな一歩を踏み出した。
日本の科学者チームは、最新の研究成果をサイエンス誌に発表した。京都大学の斎藤通紀教授らが率いるチームは、女性ボランティアから採取した皮膚を利用し、卵原細胞を作製することに成功した。
斎藤教授らのチームはまだ卵子の作製には至っていないものの、ゴールには近付きつつある。ブラウン大学のエリ・アダシ教授はワシントンポストに、「(卵子の作製は)時間の問題に過ぎない」と語っている。
皮膚などのありふれた細胞からヒトの卵子や精子を作製しようと、世界中の研究機関で熾烈な競争が繰り広げられている。理論上、人の手で作られた生殖細胞は、ガン患者や40代、50代女性の不妊症の問題に終止符を打つかもしれない。
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