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デマ拡散者に「あるイデオロギー」、オックスフォード大が指摘
Kayla Velasquez | Unsplash
Junk news on social media is shared predominantly by the right wing

デマ拡散者に「あるイデオロギー」、オックスフォード大が指摘

オンライン上の政治的なニュースがシェアされる過程を分析した新しい研究が発表された。研究の結果によると、 悪質なニュースを拡散している人々には、あるイデオロギーのパターンが存在しているという。

研究の内容はこうだ。オックスフォード大学インターネット研究所の研究者たちは、政治的な行動をしている米国のツイッター・ユーザー1万3500人と、4万8000ページのフェイスブック上の公開ページを、直近のトランプ大統領の一般教書演説に先立つ3カ月間に渡って観察した。そして、過激的、扇情的、陰謀的、フェイクあるいはその他 「ジャンク」 に分類されるニュースが、どのようにシェアされていくかについて研究した。

研究の結果によると、ツイッターではトランプ支持者の中心的な人々が「既知のジャンクニュース発信源の最も広い範囲」からニュースをシェアし、「それ以外のグループをすべて合わせたよりも多くのジャンクニュース」 を流布させていた。 フェイスブックでは、(共和党のページではない)極右主義者のページが、似たような特徴を示した。

フェイクニュースは依然としてソーシャル・ネットワークと政治リーダーにとって大きな悩みの種となっている。 シェアされてゆく過程について理解を深めておくことは、フェイクニュースをソーシャル・ネットワークから一掃するのに役立ちそうだ。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.02.07, 12:27
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本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

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