KADOKAWA Technology Review
×
「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

ウーバーとリフトの時給3ドル問題、研究チームが論文修正へ
Maybe Uber and Lyft drivers *can* make a living

ウーバーとリフトの時給3ドル問題、研究チームが論文修正へ

配車サービスのウーバー(Uber)とリフト(Lyft)のドライバーは、実際のところどのくらい稼いでいるのだろうか? 先日、彼らの手取りは時給にして平均わずか3.37ドルという論文が発表された。だがその後、ウーバーのCEO(最高経営責任者)からの非難を浴びて、研究者チームは結果を大幅に修正した。

調査を指導したスタンフォード大学の研究者、スティーブン・ゾープ博士はツイッターで、先の論文とは異なる方法で時給を再計算したところ、経費を差し引いた時給は8.55ドルまたは10ドルになったという新しい結果を公表した。研究チームは、今後数週間をかけてより大規模な修正をする予定だ。

ウーバーとリフトの両社は、再計算された時給であってもドライバーが実際に受け取っている時給よりも低いと不満をあらわにしている。「修正結果は最初に発表された結果ほど不正確ではありませんが、ドライバーの収入はなおも過小評価されています」とリフトのエイドリアン・ダービン広報担当役員は話す。

誰が計算するかで、時給は8.55ドル(ゾープ博士らによる)から21ドル(ウーバーによる)まで変わってくる。オンラインで単発の仕事を請け負うギグ・エコノミーで仕事を得たドライバーが実際にどのくらい稼いでいるのか、まったく不透明なのだ。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.03.07, 11:55
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る