これは騙される? グーグルのAI電話予約システムが物議
グーグルが開発したボットによる最新の公開実験を見た人々はどよめいた。グーグルは、人工知能(AI)が話しているのだということを、通話相手にきちんと伝えると言っている。
5月8日、グーグルはグーグル・デュープレックス(Google Duplex)を発表した。気味が悪いほど人間っぽく話すAIが、グーグル・アシスタントを使用して、ユーザーに代わって予約をとるものだ。たとえば、寿司屋に電話して、 電話に出た人と話してテーブルを予約する。グーグルがオンラインで公開している(そしてカリフォルニア州マウンテンビューの開発者会議で数千人の生の聴衆の前で大きな音で再生した)サンプル通話は、「うーん」とか「あー」の音声がうまく混じっていて、まったく人間としか思えないものだった。
短いサンプル通話を聞いた人々の多くは、諸手を挙げて喜んでいる風には見えなかった。気味が悪いという反応から、恐ろしいというものまであった。作家であり、インターネットと社会に関する研究所であるハーバード大学バークマン・センター(Berkman Center)のゼイネプ・トゥフェッキ准教授はゾッとしたとして、「シリコンバレーは倫理を見失った舵の無い船であり、何ひとつ学んでいない」ことがこのデモで分かるとツイートした。
グーグルは、デュープレックスが電話するときには、相手に対して、人間がしゃべっているように聞こえるが、実際はAIが代理で電話していることを知らせると現時点では言っている。
この夏にグーグル・アシスタントでのテストを開始し、レストランの予約をとったり、ヘアサロンの予約をしたり、店の休業日を調べたりする予定だという。
- 参照元: The Verge、Motherboard
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