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機械化対策にはベーシックインカムより再教育を、米シンクタンク
Spencer Cooper | Flickr
Retraining may be the best way to ease impending techno-job losses

機械化対策にはベーシックインカムより再教育を、米シンクタンク

自動化によって職を失う人が出ることは避けられない。だが、技術の進歩を遅らせるのではなく、職を失ったそれぞれの人を支援することに焦点を置くことが最善かもしれない。シンクタンクの情報技術・イノベーション財団(ITIF:Information Technology and Innovation Foundation)による新しい報告である。

重要なのは進歩を受け入れることだ。例えば、「ロボット税」のような政策を通して、科学技術の進歩に伴う雇用の減少を政府は遅らせるべきだと提案する人もいる。それとは対照的に、ITIFは生産性を向上させるために自動化の導入を促す。同時に、雇用を失った人々をできる限り支援するべきだとも主張している。

支援するといっても、方法はさまざまだ。ITIFは、失業者が最低限の生活ができるようにユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)を提供せよ、とは言わない。むしろ、健全な経済を維持するために、政府は労働者を再教育して、できるだけ早く新しい雇用を見つけられるようにすべきだと指摘している。

自動化は最終的には社会に恩恵をもたらす可能性がある。ITIFの報告書は、雇用を守るために全体の経済を遅らせるのではなく、失業者を支援することに焦点を当てる方が望ましいと述べている。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.02.23, 10:15
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