スウェーデン大手銀、行員のロボット化で営業利益30%増
前四半期に大幅なコスト削減を実現したスウェーデンの大手銀行は、自動化に多額の投資をしている。
スウェーデンに本社を構えるノルデア銀行(Nordea Bank)のキャスパー・フォン・コスカル最高経営責任者(CEO)は、銀行業界は今後10年間で全従業員が半減すると推測している。昨年、コスカルCEOはノルデア銀行は自動化に向けて6000人の削減をすると発表した。
これまでのところ、資産管理やカスタマー・サービスなどの職種を対象に2500人の従業員を削減した。さしあたり、ノルデア銀行が巨額の利益を得るには十分な人員削減だ。第2四半期の決算では、前年同期比で11%のコスト削減と31%の営業利益増を実現した。スウェーデンの主要銀行で最高の業績である。
ノルデア銀行の試みにより、地方銀行が触発され、迅速な自動化とロボット活用の推進が始まっている。ノルデア銀行の実証によって、銀行業界における人工知能(AI)の導入と自動化が加速するとともに、成功事例が続けば金融業界の1つの基準となるかもしれない。
- 参照元: Bloomberg
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック 「パワー・ハングリー AIとエネルギーの未来」特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか