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自動運転で交通渋滞はむしろ悪化、ボスコンが報告書 Self-driving cars could make urban traffic jams worse

自動運転で交通渋滞はむしろ悪化、ボスコンが報告書

これを打ち明けるのは残念だが、新しい研究によると、自律型移動手段で交通渋滞は無くならないようだ。

6月27日に世界経済フォーラムとボストン・コンサルティング・グループがある報告書を発表した。道路を走行するロボット自動車が増えた場合、ボストン市周辺の交通量がどのように変化するかを、シミュレーションしたものだ。

報告書によると、自動運転自動車の利用によってボストン都心部の交通量は5.5%増加する。全体的に見ると、道路を走行する車の台数は減少するものの、通勤には公共交通機関よりも自動運転車を選ぶ人が多いと考えられるため、渋滞が増えるという。

また、オールストン・ブライトン地区のようなボストンの周辺地域では、約12%交通量が減少する。同時に、ボストンで必要とされる駐車場も48%減少する。

これまでMITテクノロジーレビューが伝えてきたように、米国の都市は自律型移動手段の共同利用で大きく変容する可能性がある。ボストンと似たような都市部では、自動運転自動車の共同利用と大量輸送機関の継続的活用を奨励することで、交通渋滞の悪化を回避できる。報告書では実行のために、自律型自動車に相乗りする人の料金を安く抑える、駐車場を乗降者用のエリアに転換する、自動運転自動車専用レーンの設置を提案している。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.06.28, 10:28
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