KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

スマート体温計、インフルエンザの流行をリアルタイムで追跡
Kinsa
Smart Thermometers Provide a Real-Time View of Spreading Flu Outbreaks

スマート体温計、インフルエンザの流行をリアルタイムで追跡

テクノロジーに詳しい「健康意識高い系」の人々が、今年のインフルエンザの傾向について興味深い洞察を与えている。

ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、スマホと連携するキンサ(Kinsa)のデジタル体温計は米国の家庭50万世帯で使われており、毎日2万5000件のデータを生み出しているという。これらのデータからキンサは、この冬のインフルエンザはミズーリ州とアイオワ州で猛威を振るっており、ニューヨーク州やニューイングランド州では例年よりも軽いことが分かるという。

米国疾病予防管理センター(CDC)の公式の発表は、インフルエンザは単に「広範囲に広がっている」というものだ。CDCがデータを手に入れるには医療機関からの報告が必要なため(しかも報告されないこともある)、集計には時間がかかる。キンサのデータが正しいかどうかは、時間が経てばわかりそうだ。

インフルエンザを追跡するテクノロジーは、これが初めてではない。インフルエンザの追跡はグーグルツイッター、それにウィキペディアの情報を通じて、以前から行われている。しかし、それらは単に普通の風邪をひいた人からのノイズデータも含まれるという弱点がある。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.01.18, 17:05
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る