KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

世界初の「公的支援なし」風力発電所、オランダ北海に建設へ
Vattenfall / Robin Dawe/ Perfectly Clear Marketing
The Netherlands is building the world’s first subsidy-free offshore wind farms

世界初の「公的支援なし」風力発電所、オランダ北海に建設へ

オランダは、クリーンエネルギー・システムを早期に構築する取り組みを大きく推進しており、その一環として2022年までに風力発電所を北海に建設する予定だ。

クライメート・アクションによると、オランダ政府は風力発電所2基を北海に建設する契約を、スウェーデンのエネルギー会社のバッテンフォール(Vattenfall)と結んだ。発電された電力は公開市場で販売され、公的資金による支援は受けない予定である。

ただし、マリタイム・エグゼクティブ(Maritime Executive)によると、設備にかかるコストの一部、たとえば風力発電所と送電網を繋ぐ費用などはオランダ政府が負担する予定だという。

2基の風力発電所はオランダの海岸から約22.5キロメートル沖に設置され、それぞれ約350メガワットの電力を生産する。2基合わせて、150万世帯分のエネルギーを十分に供給できるようにする計画だ。

オランダは近年、クリーン・エネルギーへの投資を倍増させている。というのは、2017年の報告で、2020年までにエネルギーの14%を再生可能エネルギーでまかなうという欧州協定の目標を達成できないことがわかったからだ。

ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe] 2018.03.22, 6:41
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る