KADOKAWA Technology Review
×
10/9「生成AIと法規制のこの1年」開催!申込み受付中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

スマート・ウォッチでアルコール検査、皮膚埋め込み型チップ開発
David Baillot, UC San Diego
The next breathalyzer may be a chip implanted under your skin

スマート・ウォッチでアルコール検査、皮膚埋め込み型チップ開発

研究者は、飲酒量を監視するため、スマート・ウォッチで動くごく小さなセンサーを開発した。

カリフォルニア大学サンディエゴ校の技術者チームが、皮膚に埋め込むチップの試作品を開発した。最終的に、このチップはアルコール依存症の治療をしている人を支援するのに使われる。直径わずか1ミリで、1セント硬貨よりもはるかに小さいので、現在利用されているアルコール監視用ブレスレットよりもずっと小型になる。チップは呼気分析計よりも正確で、血液検査ほど大げさな感じがしないという。

チップには極小の電気化学センサーが組み込まれており、細胞間を流れるエタノール量を測定する(研究者はエタノールは血中アルコール濃度と相関すると話している)。約3秒で測定し、チップにはスマート・ウォッチや専用パッチからワイヤレスで電力が供給される。

4月11日、研究者は会議で研究内容を発表したが、人間に対する試験はまだ実施していない。手始めとして、研究室内で人体組織に似た物質を使って実験した。そして次は生きた動物(ほろ酔いの?)による実験となる。

レイチェル メッツ [Rachel Metz] 2018.04.11, 12:57
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る