スマホアプリはユーザーの位置をどこまで追跡しているか? NYT調査
スマートフォンに入っているアプリがどれくらいの規模で、私たちの位置情報を追跡しているのか? ニューヨーク・タイムズ紙の調査によって明らかになった。
同紙によると、アプリ提供会社のうち数社は、米国内のおよそ半数のモバイル・デバイスを追跡でき、場合によっては1日最高1万4000回も正確な位置情報を更新するという。位置データは販売されたり、広告や小売のための分析に使われたりしている。位置情報ターゲティング広告は、今年の推定売上高が210億ドルに達した成長市場である。データは匿名化されているものの、生データにアクセスできる人なら本人の同意なしで簡単に個人を特定できる。企業は位置情報の追跡だけにとどまらず、フェイスブックが申請している特許のように、利用者のこれからの行動をも予測したがっている。
いまさらではないか? と思うかもしれない。確かにたいていの人は、自分のスマホが位置データを集めているのを知っている。しかし、規模の大きさ、データの収益化、個人識別の危険性を明らかにすることで、ニューヨーク・タイムズ紙は問題を提起しているのだ。
恐ろしいと思った人のために、すぐにできる解決策がある。スマホの設定と権限を注意深く調べることだ。ニューヨーク・タイムズ紙には(解決策の)ガイドも掲載されている。しかし、もし簡単で大ざっぱな方法が良ければ、無料アプリを削除する手もある。
- 参照元: The New York Times