遺伝子系図探偵が予測する
犯罪捜査の未来
遺伝子情報を犯罪捜査に利用することに対する世間の関心が高まっている。DNAデータベースを使って今後、多数の未解決の凶悪犯罪の容疑者が特定されるだろうと遺伝子系図研究者のシシ・ムーアは語る。 by Antonio Regalado2018.09.20
近い将来、数百件もの未解決の殺人事件や強姦事件の容疑者が、DNAデータベースを使って特定されることになるだろう。著名な遺伝子系図研究者は、9月13日に開催されたMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTech(エムテック)」でそう語った。
パラボン・ナノラブズ(Parabon Nanolabs)の「遺伝子系図学」部門のトップを務めるシシ・ムーアは、今後数カ月間で「多数の」事件が米国内で解決されると予測する。
パラボン・ナノラブズは2018年春以降すでに9件の凶悪犯罪で、米国の警察機関が容疑者を特定するのに協力している。同社が用いるのが、犯罪現場に残されたDNAを基に、DNAプロフィールを消費者向け家系図サービスサイトに自らアップロードしている親族を特定するという手法である。
血縁関係の親族が見つかれば、容疑者の身元を家系図から推測できる。
たとえば8月末、イリノイ州警察は、10年前にホーリー・カサーノさんをカサーノさんの自宅で殺害した容疑 …
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