KADOKAWA Technology Review
×
12/16開催 「再考ゲーミフィケーション」イベント参加受付中!
遺伝子系図探偵が予測する
犯罪捜査の未来
Jake Belcher
カバーストーリー 無料会員限定
“Hundreds” of crimes will soon be solved using DNA databases, genealogist predicts

遺伝子系図探偵が予測する
犯罪捜査の未来

遺伝子情報を犯罪捜査に利用することに対する世間の関心が高まっている。DNAデータベースを使って今後、多数の未解決の凶悪犯罪の容疑者が特定されるだろうと遺伝子系図研究者のシシ・ムーアは語る。 by Antonio Regalado2018.09.20

近い将来、数百件もの未解決の殺人事件や強姦事件の容疑者が、DNAデータベースを使って特定されることになるだろう。著名な遺伝子系図研究者は、9月13日に開催されたMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTech(エムテック)」でそう語った。

パラボン・ナノラブズ(Parabon Nanolabs)の「遺伝子系図学」部門のトップを務めるシシ・ムーアは、今後数カ月間で「多数の」事件が米国内で解決されると予測する。

パラボン・ナノラブズは2018年春以降すでに9件の凶悪犯罪で、米国の警察機関が容疑者を特定するのに協力している。同社が用いるのが、犯罪現場に残されたDNAを基に、DNAプロフィールを消費者向け家系図サービスサイトに自らアップロードしている親族を特定するという手法である。

血縁関係の親族が見つかれば、容疑者の身元を家系図から推測できる。

たとえば8月末、イリノイ州警察は、10年前にホーリー・カサーノさんをカサーノさんの自宅で殺害した容疑 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Google’s antitrust gut punch and the Trump wild card グーグルに帝国解体の危機、米司法省がクローム売却も要求
  2. Promotion MITTR Emerging Technology Nite #31 MITTR主催「再考ゲーミフィケーション」開催のご案内
  3. Four ways to protect your art from AI  生成AI時代の自衛術、 あなたのアート作品を スクレイピングから守る方法
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る