KADOKAWA Technology Review
×
自動運転のキーパーソンが集結「Future of Society Conference」11/30開催! チケット販売中 「Future of Society Conference」
11/30開催! チケット販売中
生命の再定義 The first “social network” of brains lets three people transmit thoughts to each other’s heads

史上初「脳のソーシャルネット」、テトリス風ゲームを協力プレイ

脳同士で直接コミュニケーションをするのは、SFの世界の話だと思われている。しかし、ワシントン大学の研究者らは、脳の電気活動の記録である脳波(EEG)計と、脳に情報を送ることのできる経頭蓋磁気刺激(TMS)装置を使うことで、3人の被験者が「脳同士のネットワーク」経由で、協力してテトリス風のゲームをプレイできることを実証した。 by Emerging Technology from the arXiv2018.10.16

他人の脳に思考を直接送る能力は、サイエンス・フィクション(SF)の範疇だと思われている。少なくとも、これまではそうだった。

物理学者と神経科学者が近年、特定の種類の思考を感知し、思考に関する情報を他者の脳に送れる一連のツールを開発している。それらのツールのおかげで、脳同士のコミュニケーションが現実のものとなった。

このツールは、脳の電気活動の記録である脳波(EEG)計と、脳に情報を送ることのできる経頭蓋磁気刺激(TMS)装置で構成されている。

2015年、シアトルにあるワシントン大学のアンドレア・ストッコ助教授と同僚らが、このツールを使って、「脳同士のインターフェイス」で2人の人間をつなげた。そして2人に20の質問ゲームをしてもらった。

複数の人間を脳同士の対話に参加させることが、次なる段階となるのは明らかだろう。そして先日、ストッコ助教授らは世界初の「脳同士のネットワーク」を使ってそれを実現したと発表した。同助教授らが「ブレインネット(BrainNet)」と呼ぶネットワークを使うと、少人数のグループでテトリス風の共同ゲームをプレイできる。「この研究は、接続された脳の『ソーシャル・ネットワーク』を使うことで、協力して問題を解決できる脳同士のインターフェイスの可能性を向上させるものです」。

ブレインネットを支える技術は比較的単純なものだ。脳波計で脳の電気活動を測定する。脳波計は、頭蓋の上に置かれ、脳の電気活動を検出できる複数の電極で構成されている。

鍵となるアイデアは、人間は脳から出る信号を比較的容易に変えられるということだ。たとえば、脳の信号は外部信号と簡単に同調する。したがって、15ヘルツ(毎秒15回)で点滅する光を見ると、同じ周波数の強い電気信号が脳から発せられる。17ヘルツで点滅する光に注意を切り替えると、脳信号の周波数も切り替わり、脳波計で比較的簡単に検知できる。

TMS装置は脳の特定領域で電気活動を誘発することで、脳の活動を操る。たとえば、磁気パルスを後頭皮質に集中して当てることで、眼内閃光として知られる光の点滅を見たような感覚を生み出せる。

脳波計とTMS装置を一緒に使 …

こちらは会員限定の記事です。
無料登録すると1カ月10本までご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月150本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月150本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
2018.11.30
外苑前TEPIAホール
FUTURE of SOCIETY
自動運転のトップ研究者と都市デザインのスペシャリストが集結
100年ぶりの「移動手段の進化」が社会や人々の生活にどのような変化をもたらすのか?自動運転が創り出す未来を産業界・アカデミック界のキーパーソンとともに考える、MITTR発のテクノロジー・カンファレンス。
Special Guest原研哉
チケット好評発売中
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る