ロボット工学

Japanese Robotics Giant Gives Its Arms Some Brains ファナックがNVIDIAと提携
産業用ロボットに強化学習

工場向けのロボットアームを製造していたファナックが、仕事を学習するロボットを作ろうとしている。 by Will Knight2016.10.10

研究機関による機械学習技術の成果が素早く利用できるようになったおかげで、工場にあるプログラムどおりにしか動作しない平凡な大型産業用ロボットが、近いうちに少し賢くなるかもしれない。世界最大の産業用ロボットメーカー、ファナックは、自社製品に学習能力を追加するため、人工知能を専門とするシリコンバレーの半導体チップメーカー、エヌビディアと提携すると発表した。

最近の人工知能(AI)の進歩がどう製造業を揺るがしているかがわかる意味で、この提携は重要だ。現在の産業用ボットは一般的に、ひとつの仕事を正確にきちんとこなすためにプログラムされている。しかし生産工程が変わるたびにロボットをイチからプログラムし直すのは時間がかかり、技術的な専門知識も必要だ。

機械学習により、訓練によって何かをする方法を学べば、ロボットを自律的に再プログラムできる。機械学習で注目される「強化学習」を使えば、ロボットアームの動作を学習させ、間違いなく部品を拾い上げるなど、ロボットが仕事を完璧にこなせるようになるまで、巨大ニューラルネットワークや深層学習で訓練できる。また多くのロボットを協力して働かせ、学習内容を共有することでも学習効率が高まる。ロボットのプログラムは以前よりは簡単になったが、ロボット自体の学習能力はそれほど向上していない。

エヌビディア製のGPUは高速な並列処理が可能で、深層学習に適している。ファナックはエヌビディア製プロセッサーを個々のロボットに内蔵させるほか、工場の全ロボットを制御する中央システムでも使用する予定だ。訓練結果が中央システム(エヌビディアは「GPUスーパーコンピューター」と呼んでいる)に集まり、コンピュータービジョンと深層学習で訓練を受けたモデルがロボットに伝達され、ロボットを動作させる。

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