KADOKAWA Technology Review
×
12/16開催 「再考ゲーミフィケーション」イベント参加受付中!
リアルすぎる「実在しない顔」生成、エヌビディアがGANで新手法
ニュース Insider Online限定
These incredibly realistic fake faces show how algorithms can now mess with us

リアルすぎる「実在しない顔」生成、エヌビディアがGANで新手法

エヌビディアが、敵対的生成ネットワーク(GAN)を使った人工知能(AI)による新たな偽造の取り組みを発表した。生成された画像は信じられないほどリアルだ。 by Will Knight2018.12.26

上に掲載した顔写真は、特に注目に値するようなものには見えない。たとえば、フェイスブックやリンクトイン(LinkedIn)といったところから簡単に取り込めるような写真だ。ところが実際には、これらの顔は新しい種類の人工知能(AI)アルゴリズムによって作り出されたものなのだ。

エヌビディア(Nvidia)の研究チームはこのほど、あまりにも見事で不気味なリアリズムを備えた、完全に架空の偽物の顔を生成する方法を発表した(論文はこちら)。

GAN(敵対的生成ネットワーク)を構築する新しい方法を考案したのは、テロ・カラス、サムリ・レイン、ティモ・アイラの3人である。

GANはコンピューターが違和感のない偽物を生成できるようになるまで、2つの敵対するニューラル・ネットワークを使ってデータ・セットの特質を十分に学習する。GANを画像分野に適用すれば、非常にリアルな偽物を生成するのに使える。エヌビディアの研究チームは、過去にもGANを使って人工的なセレブを生成している(GAN発明者、イアン・グッドフェローの記事も参照してほしい)。

エヌビディアはAIにとってきわめて重要なコンピ …

こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. 3 things that didn’t make the 10 Breakthrough Technologies of 2025 list 2025年版「世界を変える10大技術」から漏れた候補3つ
  2. OpenAI’s new defense contract completes its military pivot オープンAIが防衛進出、「軍事利用禁止」から一転
▼Promotion 再考 ゲーミフィケーション
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る