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知性を宿す機械 IBM’s Watson Is Everywhere—But What Is it?

IBMはなぜワトソンに賭けているのか? ワトソンとは何なのか?

大げさな広告やマーケティングは無視しよう。IBMのワトソンは、企業が機械学習や人工知能の進歩を利用するための力強い方法だ。 by Will Knight2016.10.28

IBMのワトソンは、2011年に「ジェパディ!」(米国のクイズ番組)で人間のチャンピオンに勝利して以降、ドレスのデザイナーシェフ映画監督等の職を得たようだ。最新ニュースによれば、IBMはゼネラルモーターズ(GM)スラックピアソンとも取引中で、車両故障時の対応や企業向けのメッセージングサービス、教育でも一役買うことになる。

しかし、人工知能の発展をどんなに追いかけても、現在のワトソンに何ができるのかはさっぱりわからない。いったいワトソンとは何なのか?

IBMのテレビ広告で、ワトソンは超スマートなSiriのように描かれているが、広告は広告でそれ以上の意味はない。実際、「ジェパディ!」での勝利に使われたテクノロジーは、現在のワトソンにはほとんど残っていない。「ワトソン」という名前は、さまざまな人工知能の手法や関連アプリケーション(自然言語処理から医学、音声認識、感情分析、ビジネス分析等まで)に冠された総称なのだ。ほとんどの場合、「ワトソン」が担う役割は、何らかの形で機械学習を新分野に導入することに関わっている。たとえば、IBMは医療用の画像データベースを稼働させ、深層学習で医師が迅速に病気を発見できるようにした。

派手なマーケティングを抜きにすれば、ワトソンは興味深く、重大な可能性を秘めた人工知能の取り組みだ。というのは、グーグルやフェイスブック等の人工知能の活用方法が派手に取りあげられているとはいえ、人工知能をどう仕事に適合させるのかについては、まだ誰も提示できていないのだ。IBMは、人工知能やその関連技術を企業がもっと簡単に導入できるようにしたり、そうするために必要な専門知識を企業が得やすくしたりしている。

ワトソンがIBM社内でどれだけ大きな役割を担っており、どの辺りで成果が出始めるかについては、最近のニューヨークタイムズの記事でその一端を垣間見られる。記事は、IBMが「ワトソン」ブランドで展開中の人工知能の能力を、どう従来型のコンサルタント業務と結合しようとしているかも描いている。両者の結合は、コンサルティングや事業分析というIBMの事業に関する重要な結び目になり得るし、そうなることがIBMの望みだ。以前にも伝えたとおり、ワトソンに賭けても売上高の減少というIBMのより大きな問題の埋め合わせにはならないが、最近の人工知能の急激な進歩を考慮するなら、今以上いい時機はない。

(関連記事: WiredBon AppetitAdweeki-Spot TVTech CrunchFortuneBloombergAI MagazineNew York Times, “Don’t Blame Watson for IBM’s Slide”)

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クレジットPhotograph by ibmphoto24 | Flickr
ウィル ナイト [Will Knight]米国版 AI担当上級編集者
MIT Technology ReviewのAI担当上級編集者です。知性を宿す機械やロボット、自動化について扱うことが多いですが、コンピューティングのほぼすべての側面に関心があります。南ロンドン育ちで、当時最強のシンクレアZX Spectrumで初めてのプログラムコード(無限ループにハマった)を書きました。MIT Technology Review以前は、ニューサイエンティスト誌のオンライン版編集者でした。もし質問などがあれば、メールを送ってください。
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