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The 10 worst technologies of the 21st century

セグウェイから電子たばこまで、「残念なテクノロジー」10選

世の中をよりよくしようと思って作ったテクノロジーでも、時に悪用されたり、うまくいかなったりすることがある。「最悪なテクノロジー」のリストを作ってほしいと言われたら、何が思い浮かぶだろうか? by MIT Technology Review Editors2019.03.15

過去数十年で登場した「最悪なテクノロジー」のリストを作るのは簡単だと思うかもしれない。しかし、編集部の意見はなかなかまとまらなかった。何がテクノロジーを「悪」にするのだろうか?

結局のところ、立派な目的を達成できなかったり、誤った用途で使えたりしてしまうと、テクノロジーは邪悪なものとなり得る。もっとも便利なテクノロジーは、もっとも危険なものにもなるのだ。たとえば、クルマについて考えてみてほしい。現代世界には必須だが、1年に125万人もの命を奪っている。善意のもとに生まれたテクノロジーが失敗してしまうのは、根本的な欠陥があるからだろうか? または単に時代を先取りし過ぎていたからだろうか?

セグウェイを取り上げてみよう。発明家のディーン・ケーメンは、セグウェイは都市と交通手段を変革するデバイスだと大々的に宣伝した。しかし実際のところは、搭乗者をバカっぽく見せるだけの高価なスクーターだった。ホバーボードも同様に、電池が爆発し始めるまでは大人気だった。しかし、いまとなっては(より小さな)スクーターや(より安全な)電動スケートボードが人気を博している。

もしも、グーグルグラスを開発したのが、グーグルではなく、もっと小さな企業であったら、あれほどまでは叩かれなかっただろう。グーグルはよく分かっていなかったのだ。グーグルグラスを着用した人が、エリートの侵略者のような外観になることを。これもまた、セグウェイやホバーボードと同様、失敗したテクノロジーとまでは言わないが、失敗作ではあった。拡張現実(AR)を採用した眼鏡とヘッドアップ・ディスプレイは、使用者層を現在模索中だ。

善意のもとに生まれたが、実際の問題を解決するどころか、むしろ新しい問題を生み出してしまうテクノロジーもある。電子投票の導入以前は、紙の投票用紙を自動集計していて監査可能な記録を残していた。選挙はいまや、ハッキングに対してより脆弱になっている。

失敗の中には、社会的または政治的問題を、技術的に解決しようとしたものもある。たとえば、新しいガジェットで教育における不平等の解決を目指す試みである「ワン・ラップトップ・パー・チャイルド(子ども1人一人に1台のコンピュータを)」だ。しかし、これは単に早すぎたのではないだろうか?普通に売られているノートPC、タブレット、そして何よりスマホが、発展途上国に急速に普及してきている。

見境のないテクノロジーの使用は私たちを不安にさせる。時にそれは、規制に従っていないことが原因となっている。クリスパー(CRISPR)のような遺伝子編集技術を使えば、いつの日かどんな病気でも治せるようになるのかもしれないが、今はまだクリスパーを人間に用いても安全かどうか分からない。そのため、2018年にクリスパーで誕生した赤ちゃんも、最悪なテクノロジーのリストに含まれる。

テクノロジーに規制が追いついていないことも、私たちを不安にさせる原因となる。誰にも気づかれず、制御されることもなく、人々のデータを共有し、編集するデータ・トラフィッキング(不正取引)は、個人の自由と民主主義そのものを脅かしている。

単に上手く使われなかったテクノロジーもある。暗号通貨は今のところ、ほんの一握りの投機家を富豪にしている一方で、その他の多くの人々を貧しくしている。しかし、その根底にあるブロックチェーン技術は他の分野に変革をもたらす可能性がある。

長所が無いと思われる発明はまだいくつかある。ジュール(Juul)やその他の電子たばこは、喫煙の抑制を目的とした公衆衛生規制の抜け穴を利用して、若者をニコチン依存症にしている。また、プラスチックのコーヒー・ポッド(機械にセットするだけで抽出できるカプセル式のコーヒーのこと)を使えば朝の30秒を節約できるが、リサイクルしづらいゴミを大量に生み出してしまう。自撮り棒に至っては……詳しく述べるまでもないだろう。

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MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020SDGs Issue

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