KADOKAWA Technology Review
×
2割の価格で8割の性能、中小企業向け産業用ロボ「エヴァ」
知性を宿す機械 無料会員限定
Anyone can program this cheap robot arm in just 15 minutes

2割の価格で8割の性能、中小企業向け産業用ロボ「エヴァ」

産業用ロボットが中小企業ではさほど普及していないのは、導入や維持にかかるコストが障壁となっているからだ。英国のあるスタートアップ企業は、「2割の価格で8割の性能、誰でも15分でプログラミング可能」をうたい文句に中小製造業者向けの産業用ロボットを販売している。 by Charlotte Jee2019.06.13

産業用ロボットは概して高価だ。最先端ロボットともなると、一式10万ドルを超えることもある。そう考えると、比較的少数の中小企業がロボットを1つだけ所有していたり、大企業でさえ人々が予想するようなペースではロボットを導入していなかったりしても驚くには当たらない。

ロンドンに拠点を構えるロボット工学企業「オートマタ(Automata)」は、そうしたロボット導入の遅れを挽回しようと考えている。オートマタが「エヴァ(Eva)」という名で販売しているロボット・アームの価格は7500ドルだ(映画『ウォーリー(原題は WALL-E)』のロボットの名にちなんでいる)。同社は、中小企業が実際に必要とする、より基本的な機能のみに焦点を当てることで、ロボットを広く普及させようと考えている。複数の投資家から950万ドルの支援を受けており、その中にはロボット製造の巨大企業であるABBも含まれる。

エヴァは小規模な製造を念頭に設計された。バックパックに入れて運べるほど軽く、机の上に置けるほどコンパクトだ。さらに重要なことに、簡単に使えるよう設計されている。エヴァのソフトウェアはさまざまなデバイスで動作し、ドラッグ&ドロップ機能も備える。オートマタによると、誰でも最小限の訓練か、あるいはまったく訓練をせずに、たった15分でプログラミングができるようになると …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
10 Breakthrough Technologies 2023

MITテクノロジーレビューは毎年、その年を代表する10大テクノロジーを選んでいる。
これらのテクノロジーの中には、見覚えのあるものもあれば、意外なものもあるかもしれない。

私たちの生活に大きなインパクトを与える進歩とは何か? なぜそれが重要なのか? 説明しよう

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.10
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.10世界を変えるU35イノベーター2022年版

人工知能(AI)/ロボット工学、インターネット、通信、コンピューター/電子機器、輸送、持続可能性、生物工学など幅広いテクノロジー領域で活躍する2022年の日本を代表する若手イノベーター14人、米国・中国・欧州などで活躍するグローバルのイノベーター35人を一挙紹介する。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る