KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
グーグル従業員「カレンダー拡張機能で監視」主張には無理がある
Ms. Tech
倫理/政策 無料会員限定
Employees say Google is trying to spy on them. That’ll be hard to prove.

グーグル従業員「カレンダー拡張機能で監視」主張には無理がある

グーグルの一部従業員は、社内で使われているカレンダー拡張機能が監視手段となっていると主張している。だが、メールやチャットなどあらゆるツールを会社が管理する現代において、主張を証明することは難しい。 by Angela Chen2019.11.21

日常的に使われているカレンダー・ツールが、グーグルの評判を巡る新しい議論を巻き起こしている。複数のグーグルの従業員は、社内のカレンダー・ツールが「従業員の組織化」に対する監視手段だと考えている。ブルームバーグが入手したメモによると、「10室以上または100人以上の参加者が関わるイベントをカレンダーに作成した従業員を自動的に報告する」ブラウザーの拡張機能のことだ。グーグルは、この拡張機能は同僚にイベントの招待通知を大量に送らないようにするための、便利なリマインダーであると主張している。

この議論は、セクシャル・ハラスメントから軍との協同に至るまで、さまざまなストライキや抗議が起きた1年を経て、グーグル社内での不信感の高まりを示している。しかし、職場におけるテクノロジーの活用が、インターネット普及以前の時代に作られた規範や規則に、いかに大きな混乱を招くのかという例にもなっている。

「従業員の組織化」とは、多くのことを意味している。もしグーグルが労働組合結成の試みを監視しているならば、全国労働関係法(NLRA)に反する違法行為である。問題は、何を監視と見なすかだ。NLRAは、企業が組合活動を把握するために「異常な」ことをするのを監視と定義している。これは、管理職が組合会合の可能性がある場所の外に隠れていることを、監視行為と意味した時代なら分かりやすいものだった。しかし、電子的な職場監視が一般的となった現代では判断が難しくなっている。

会社側はメールやチャット、カレンダーの利用からWi-Fi使用状況や声のトーンに至るまでのすべての監視が可能であり …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る