ナスダック(NASDAQ)株式市場は、詐欺師にとって魅力的な標的だ。取引量が世界最大の証券取引所であるNASDAQは、不正にシステムを打ち破ろうとする試みに対し、常に監視を怠らないようにせねばならない。不正行為としては、終値を高騰させるための株価の操作や、大量に取引されている印象を与えるために急速に株の売買を繰り返すチャーニング、人為的に高需要を作り出すために、実際に実行する意図を持たずに大規模な売買注文をするスプーフィングなどが挙げられる。
株式市場と同名の親会社であるナスダック(Nasdaq)は11月7日、取引の監視に人工知能(AI)を導入したことを発表した。新たに導入された深層学習システムは、人間のアナリストと協働して1日あたり約1750万件の取引を監視している。
今回導入された深層学習システムは、統計やルールを利用して市場の不正行為の兆候を警告する既存のソフトウェア監視システムを増強するものだ。ナスダック北米部門で市場監視部長を務めるマルティナ・レイジョによると、たとえば米国の株式市場では、従来のシステムは1日あたり約1000件の警告を発し、それを人間のアナリストが調査してきたという。その中で詐欺と断定され、重い罰金を …
- 人気の記事ランキング
-
- Data from drones in Ukraine is fueling a new Wild West marketplace 戦場映像がAI訓練に、ウクライナ戦争が生んだ「新たな金脈」
- Promotion AI White Paper 2026 松尾・岩澤研協力『AI白書2026』発売、サブスク版も開始
- Agriculture relies on fossil fuels. It’s costing us. なぜ肥料が高いのか? 食料価格が化石燃料と結びつく理由
- Batteries just broke another record in the US 米国のバッテリー導入が過去最高、データセンターも需要けん引
- Bill Gates says we’ve passed AI’s danger thresholds. Now what? 「人類はもう境界線越えた」 ビル・ゲイツがいま AIに警鐘を鳴らす理由
