KADOKAWA Technology Review
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Magic Leap’s Unreal Augmented Reality

VR/ARで期待のマジックリープ、デモ映像は特殊効果スタジオ製と発覚

マジックリープのバーチャル/拡張現実は、文字どおり、バーチャルで拡張されているのかもしれない。 by Jamie Condliffe2016.12.10

信じられないほど素晴らしいマジックリープの拡張現実のデモは、実際、信じられないのかもしれない。

拡張現実の輝かしい新形態を創造する、というマジックリープの魅力を否定するわけではない。しかし、巧妙なマーケティングには、テクノロジーをすぐに商品化できない事情があることは、もう皆が知っていることだ。昨年、本誌のレイチェル・メッツ記者がマジックリープの試作版を試した時、 製品はハードウェアを満載した移動用カートで動作していた。

しかし、インフォメーション誌の記事によれば、マジックリープは、ど派手でシミュレーションでしかないデモ映像(なかなか出荷できずにいるハードウェアが実現する、誰でも利用できようになるはずのVR/AR体験)に自己陶酔してしまったようだ。

2015年3月に公開されたこのYouTube動画は、マジックリープで作成されたゲームのデモだとされている。350万回以上再生されており、確かに見入ってしまう内容だ。しかし、マジックリープの元従業員によれば、当時、社内にゲームは存在せず、動画は特殊効果スタジオで制作されたという。

それでも、マジックリープは投資を受ける必要があった。インフォメーション誌によれば、マジックリープは、移動用カートに満載されたハードウェアでデモを披露し、ポータブルな小型ボックスとケーブルで接続されたサングラスのようなデバイスのモックアップを見せるトリックで、投資家に最終製品がどんな見栄えかを約束し、巨額の資金を確保した。マジックリープは10億ドル以上の資金を調達し、評価額は45億ドルになった。

現在へ早送りしよう。マジックリープは、あの感動的な映像を、相変わらず、高性能なコンピューターと何本かのケーブルで接続された大型ヘルメットを使い、テクノロジーを披露している。

マジックリープが計画中の製品は「メガネに似ている」と、この装置の試作機を見たインフォメーション誌は伝えている。しかし、マジックリープの元従業員によれば、デモされた装置のテクノロジーの大半は、市販されるはずの製品には使われていなかったという。マジックリープは、なじみのないシリコン・フォトニックス技術を採用予定だったが、難しい課題に直面したようで、少なくとも現時点では、計画を見送ったと見られる。

そうなると、一般に入手可能な製品は、デモと同レベルの壮大な没入感は得られそうにない。提示されたより低めのスペックの試作版、出荷予定日の遅れ、 マイクロソフトのHoloLensのようなライバル製品が出現したことで、マジックリープの現実は、投資家と社会全体に売り込んだ夢を下回りそうだ。大きなカートのどこかに、代わりのテクノロジーがあればよいのだが。

(関連記事:The Information, “Ten Breakthrough Technologies: Magic Leap,” “Magic Leap Now Has Over $1 Billion in the Bank, but No Product,” “Reality Check: Comparing HoloLens and Magic Leap”)

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クレジット Image courtesy of Magic Leap
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
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