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Merck’s Vaccine Won’t Be the End of Ebola

効果100%でも、メルク製ワクチンがエボラを根絶できない理由

殺人ウイルスに対抗するワクチンは臨床試験をクリアしたが、エボラ根絶の長期的解決策にはならない。by Emily Mullin2017.01.06

15年間かけて開発されたエボラ・ワクチンが、臨床試験でウイルスの感染予防に最高100%の効果があることが実証された。だが、散発的な発症は予防できず、ウイルスに感染しやすい地域で、すぐにワクチンが行き渡る可能性は低い。

臨床試験を指揮した世界保健機関(WHO)のワクチン研究構想のマリ=ピエール・プレジオシ・ディレクターによると、エボラ・ワクチンが目指すのは、既に発生しているアウトブレイクの拡大を阻止することだけだ。承認されれば、WHOがエボラの新たな感染を認めたとき、患者の家族や医療関係者、衛生作業員など、最も感染の危険性の高い人々にだけワクチンを接種する。

エボラ・ワクチンは、予防効果がどれほど持続するか、まだ十分なデータが揃っていないため、天然痘やポリオなどのように予防措置として広く一般には接種されない、とプレジオシ・ディレクターはいう。医薬品の規制当局がワクチンを承認するにしても、新たなエボラ発症を防ぐための「長期的戦略」用ではない。

この方針は、経口 …

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