画像処理アルゴリズムで
希少疾患に効く既存薬を
効率的に発見
細胞構造を理解するアルゴリズムを使って、既存の薬の新たな使い道を探すスタートアップ企業がある。 by Tom Simonite2017.01.25
Webユーザーが写真を検索したり、警察官が映像から容疑者を捜したりする時、その背後では、画像の内容を理解するソフトウェアが稼働して、人間を助けている。スタートアップ企業リカージョン・ファーマシューティカルのクリス・ギブソンCEOは、同じソフトウェアが既存の医薬品の治療対象外の病気の治療法を見つけるのにも役立つという。
「ロボット工学とマシン・ビジョンを組み合わせることで、何百もの病気の治療薬の発見に同時に取り組めます。しかも少人数で大々的にです」とギブソンCEOはいう。リカージョン・ファーマシューティカルは従業員数40人のスタートアップ企業だ。
リカージョンはソフトウェアでハイスループット・スクリーニング(HTS)の結果を読み取り、細胞内の医薬品テストを自動化している。HTSそのものに目新しさはないが、リカージョンはアルゴリズムを使って極めて詳細に細胞を調べている。リカージョンのソフトウェアは、たとえば細胞核の大きさや形、あるいは細胞内区画間の距離など、細胞にある膨大な数の特徴を測定する。
ソルトレイクにあるリカージョンの研究所では自動顕微鏡が画像認識ソフトウェアに画像を提供することで、毎週、膨大な数の遺伝性疾患の細胞の画像を精査している。リカージョンがテストする2000以上の化合物のどれかひとつによって、病気の細胞をより健康的な細胞の姿に近づけられるのか、その徴候が表れるのをソフトウェアは見守っているのだ。
リカージョンはすでに15の有望な希少疾患(米国内の罹患者 …
- 人気の記事ランキング
-
- A new US phone network for Christians aims to block porn and gender-related content ポルノもLGBTも遮断、キリスト教徒向けMVNOが米国で登場
- The problem with thinking you’re part Neanderthal あなたの中にいる 「ネアンデルタール人」は 本当に存在するのか?
- Musk v. Altman week 1: Elon Musk says he was duped, warns AI could kill us all, and admits that xAI distills OpenAI’s models 「オープンAIを蒸留した」マスク対アルトマン第1週、法廷がざわめく
- Will fusion power get cheap? Don’t count on it. 核融合は本当に安くなるのか? 楽観論に「待った」をかける新研究