KADOKAWA Technology Review
×
顔から全身へ、英ユニコーンの超リアルなAI生成アバターが進化
Courtesy Synthesia
人工知能(AI) 無料会員限定
Synthesia’s hyperrealistic deepfakes will soon have full bodies

顔から全身へ、英ユニコーンの超リアルなAI生成アバターが進化

英国のユニコーン企業であるシンセシア(Synthesia)が新たなAIアバター技術を年内にリリースする。顔だけでなく手などの体の動きも生成するという。 by Melissa Heikkilä2024.06.26

この記事の3つのポイント
  1. シンセシアのAIアバターが大幅アップデート
  2. 全身表現や複雑な感情表現が可能になる
  3. 自家製アバター作成が容易になり普及が加速する
summarized by Claude 3

スタートアップ企業のシンセシア(Synthesia)の人工知能(AI)生成アバターがアップデートされ、これまでよりさらにリアルになり、近々、動く体とジェスチャーをする手を持つようになる。

新しい全身アバターは、ダンスをしながら歌ってマイクを振り回したり、机の後ろから移動して部屋を横切ったりすることができるようになる。また、シンセシアのビクター・リパーベリ最高経営責任者(CEO)によると、興奮、恐怖、緊張など、これまで以上に複雑な感情を表現できるようになるという。シンセシアは、この新しいアバターを年末までにリリースする予定だ。

「実に見事です。他にこれを実現している企業はありません」。バース大学のAI研究者で、シンセシアの研究開発には関与していないジャック・サンダース研究員は言う。

サンダースが試用した全身アバターは、時折手が「スライス」し合うなどの小さなエラーが見られるものの、非常に優れているという。しかし、「そのようなエラーに気づくほど注意して見ることはないでしょう」とサンダースは話す。

シンセシアは4月、ディープフェイクとしても知られる超リアルなAIアバターの最初のバージョンをリリースした。このアバターは、大規模言語モデルを使い、話している言葉の感情と表情や声のトーンを一致させる。画像や映像を生成するAIシステムで使用される拡散モデルが、アバターの見た目を作成する。ただ、4月時点のバージョンでは胴体から上しか表示されないため、せっかくの見事なリアリティが損なわれる可能性があった。

全身アバターを作成するために、シンセシアはこれまでよりさらに大きなAIモデルを構築している。ユーザーはスタジオに行って自分の体の動きを記録する必要がある。

この全身アバターの利用介しに先駆け、手 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
  2. Three things in AI to watch, according to a Nobel-winning economist AIによる雇用破壊、ノーベル賞経済学者の答えはまだ「ノー」
  3. The era of AI malaise AI閉塞感の時代、私たちはまだ何も分かっていない
  4. Here’s what you need to know about the cruise ship hantavirus outbreak クルーズ船のハンタウイルス感染、パンデミックを心配すべきか?
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る