KADOKAWA Technology Review
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AI That’s Into Celebrity Spotting

誰が写っているか、どんな写真でも識別できるアルゴリズム

人間の顔を認識するテクノロジーはすでに実用化されているが、写真に写る顔の角度や影によっては、識別精度は極端に低下してしまう。スタートアップ企業クラリファイは、顔識別の精度を大幅に向上した開発版を公開した。 by Rachel Metz2017.03.30

Clarifai CEO Matthew Zeiler at EmTech Digital 2017 in San Francisco.
EmTech Digital 2017で講演するクラリファイのマシュー・ジーラー最高経営責任者(CEO)

写真や動画コンテンツを認識するAIを開発するコンピューター・ビジョンのスタートアップ企業クラリファイ(Clarifai)は、パパラッチにもなれそうだ。

クラリファイの創業者、マシュー・ジーラー最高経営責任者(CEO)は3月27日、サンフランシスコで開催されたMIT Technology ReviewのEmTech Digitalカンファレンスで、画像内の顔を認識し、1万人の有名人と照合して識別確度を示す機能の実証デモを提供し始めた、と発表した。

顔認識は人工知能がよく使われるタスクだが、特定の誰かを識別する場合、識別対象がカメラを真正面から見ていなかったり、他の人やモノにさえぎられていたり、照明の当たり具合によっては、格段に難しいタスクになる。

ジーラーCEOは、1人以上の有名人が写っている写真をAIの識別モデルが読み取り、アンジェリーナ・ジョリーやモーガン・フリーマン等の人物が写真に写っている、と応答するクラリファイのアルゴリズムをいくつか披露した。ユーザーはクラリファイの識別アルゴリズムに、オンライン上にある写真に写っている有名人を特定するようにも要求もできる、とジーラーCEOはいう。

分類アルゴリズムはまだ開発段階のテクノロジーだ。映画『ヒドゥン・フィギュアズ』の発表記者会見の写真を見せると、クラリファイのシステムは正確にジャネール・モネイやオクタビア・スペンサー、タラジ・P・ヘンソン、ファレル・ウィリアムスを識別した。しかし大きなポスターの背景にいる2人の女性、ヘンソンとモネイが演じたキャサリン・ジョンソンとメアリー・ジャクソンの画像は、ウーピー・ゴールドバーグとチェビー・チェイスだと(公平にいえば「低い確度で」)推測するなど、アルゴリズムの推測性能はまだ「アルファ」段階にある。

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レイチェル メッツ [Rachel Metz]米国版 モバイル担当上級編集者
MIT Technology Reviewのモバイル担当上級編集者。幅広い範囲のスタートアップを取材する一方、支局のあるサンフランシスコ周辺で手に入るガジェットのレビュー記事も執筆しています。テックイノベーションに強い関心があり、次に起きる大きなことは何か、いつも探しています。2012年の初めにMIT Technology Reviewに加わる前はAP通信でテクノロジー担当の記者を5年務め、アップル、アマゾン、eBayなどの企業を担当して、レビュー記事を執筆していました。また、フリーランス記者として、New York Times向けにテクノロジーや犯罪記事を書いていたこともあります。カリフォルニア州パロアルト育ちで、ヒューレット・パッカードやグーグルが日常の光景の一部になっていましたが、2003年まで、テック企業の取材はまったく興味がありませんでした。転機は、偶然にパロアルト合同学区の無線LANネットワークに重大なセキュリテイ上の問題があるネタを掴んだことで訪れました。生徒の心理状態をフルネームで記載した取り扱い注意情報を、Wi-Fi経由で誰でも読み取れたのです。MIT Technology Reviewの仕事が忙しくないときは、ベイエリアでサイクリングしています。
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MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.2/Winter 2020SDGs Issue

今、世界中の企業や機関の技術者・研究者たちが各地で抱える社会課題を解決し、持続可能な世界の実現へ向けて取り組んでいる「SDGs(持続可能な開発目標)」。
気候変動や貧困といった地球規模の課題の解決策としての先端テクノロジーに焦点を当て、解決に挑む人々の活動や、日本企業がSDGsを経営にどう取り入れ、取り組むべきか、日本が国際社会から期待される役割について、専門家の提言を紹介します。

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