KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
Connected Toys Are Raising Complicated New Privacy Questions

「パパが変なことしたの」
ネット玩具は通報するべき?

玩具等のネット接続機器が収集した子どものデータが漏えいしたり、子どもが人形に虐待を打ち明けたりしたとき、玩具メーカーはどうするべきなのだろうか。 by Mike Orcutt2016.07.22

1998年に会話できるオモチャの元祖ファービーが登場して以来「おしゃべり玩具」は進歩してきた。すでにインターネットに接続して音声認識もできるが、同時に子どものプライバシーやセキュリティに関わる問題も多く指摘されている。

ハッカーも玩具を狙っている。昨年暮れ、香港のデジタル玩具メーカー・ブイテック (Vtech)は、640万人の子どもの個人情報がサイバー犯罪者にアクセス可能な状態だったことを認めた。研究者も、ハッカーがネット接続人形を乗っ取る方法を明らかにした。だがネット接続型玩具の登場で浮かび上がった、プライバシー絡みの課題は以前とは様相が異なる。ネット接続型玩具が集めているのは新しい種類のデータであり、問題が発生したとき、何が危険に晒されるのか完全には明らかでないのだ。

新世代の玩具の好例のひとつはディノだ。プラスチック製の恐竜型玩具は、Wi-Fi経由でクラウドに接続し、音声認識とIBMのワトソンで子どもの言葉を聴いて返事をする。もうひとつはマテルのバービー人形で、音声認識と録音した音声をクラウドにアップロードする機能がある。どちらの仕組みも、アップルのSiriやアマゾンのアレクサといったバーチャルアシスタントの同様である。

米国では、1998年制定の児童オンライン・プライバシー保護法(COPPA)がネット接続型玩具に適用される。だが、COPPAはだいぶ時代遅れの法律だ。連邦取引委員会(FTC)所管の同法の目的は、幼い子どもの個人情報がオンラインに流出することを防ぐことが目的で、保護者に子どものデータを管理する権限を与えている。とはいえ、最近 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The balcony solar boom is coming to the US 安全性は大丈夫? 米国で「バルコニー発電」がブーム
  2. Three things in AI to watch, according to a Nobel-winning economist AIによる雇用破壊、ノーベル賞経済学者の答えはまだ「ノー」
  3. The era of AI malaise AI閉塞感の時代、私たちはまだ何も分かっていない
  4. Here’s what you need to know about the cruise ship hantavirus outbreak クルーズ船のハンタウイルス感染、パンデミックを心配すべきか?
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る