KADOKAWA Technology Review
×
Innovators Under 35 Japan 2026 候補者募集開始!
カバーストーリー 無料会員限定
Battle to Provide Chips for the AI Boom Heats Up

人工知能ブームに対応する
チップ供給競争が過熱
エヌビディアCEOが吠える

チップメーカーのエヌビディアが人工知能向けの新チップを発表。ライバルはインテルやグーグルといった巨人からスタートアップまでさまざまだ。 by Tom Simonite2017.05.12

エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、5月10日、カリフォルニア州サンノゼのカンファレンス会場で、人工知能のアルゴリズムを加速させることを目的した新しいチップを発表した。ファンCEOの視線の先には、ライバルたちの姿があった。

ここ数年、エヌビディアの利益と株価は急激に上昇している。もともとはゲームや画像制作のために開発したグラフィック・プロセッサーが、機械学習で多くのブレークスルーを引き起こしたからだ(”10 Breakthrough Technologies 2013: Deep Learning”参照)。しかし、人工知能への投資が膨らむにつれ、エヌビディアはインテルやグーグル、独自の人工知能チップに取り組む企業との競争にさらされている。

5月10日に開かれた年次開発者向けカンファレンスで、ファンCEOはテスラV100(Tesla V100)と名付けた最新のチップを披露した。競合他社を名指しすることを注意深く避けたファンCEOだったが(たとえばグーグルのことは「一部の人」と呼んだ)、クラウド・コンピューティングにAIチップの提供が始まろうとしている現在の大きなチャンスについて話が及ぶと、競合のテクノロジーをはっきりとこき下ろした。

医療や金融などあらゆる業界の企業が機械学習インフラへ投資している。主要なクラウド・コンピューティング・プロバイダーのグーグル、アマゾン、マイクロソフトは多くの企業が人工知能ソフトウェアを稼働させるために機械学習インフラへ投資すると予測しており、機械学習を支える新たなハードウェアに莫大な費用を投じる見込みだ。

盛り上がりを見せるAIチップ市場でエヌビディアが支配的な立場に立てたのは、幸運な偶然をうまくつかみ取っ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. It’s time to address the looming crisis in entry-level work. 「コーディングを学べ」もう通用せず、AIが若者の雇用を奪い始めた
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
  3. Anthropic’s Code with Claude showed off coding’s future—whether you like it or not 「Claudeに任せてしまおう」 たった1年で激変したソフトウェア開発
▼Promotion
社会実装都市「ひろしま」の魅力に迫る ローカル ✕ イノベーション
MITテクノロジーレビューが選んだ、AIの10大潮流 [2026年版]

AIをめぐる喧騒の中で、本当に目を向けるべきものは何か。この問いに対する答えとして、MITテクノロジーレビューはAIの重要なアイデア、潮流、新たな進展を整理したリストを発表する。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る