KADOKAWA Technology Review
×
「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集中!
カバーストーリー 無料会員限定
Battle to Provide Chips for the AI Boom Heats Up

人工知能ブームに対応する
チップ供給競争が過熱
エヌビディアCEOが吠える

チップメーカーのエヌビディアが人工知能向けの新チップを発表。ライバルはインテルやグーグルといった巨人からスタートアップまでさまざまだ。 by Tom Simonite2017.05.12

エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、5月10日、カリフォルニア州サンノゼのカンファレンス会場で、人工知能のアルゴリズムを加速させることを目的した新しいチップを発表した。ファンCEOの視線の先には、ライバルたちの姿があった。

ここ数年、エヌビディアの利益と株価は急激に上昇している。もともとはゲームや画像制作のために開発したグラフィック・プロセッサーが、機械学習で多くのブレークスルーを引き起こしたからだ(”10 Breakthrough Technologies 2013: Deep Learning”参照)。しかし、人工知能への投資が膨らむにつれ、エヌビディアはインテルやグーグル、独自の人工知能チップに取り組む企業との競争にさらされている。

5月10日に開かれた年次開発者向けカンファレンスで、ファンCEOはテスラV100(Tesla V100)と名付けた最新のチップを披露した。競合他社を名指しすることを注意深く避けたファンCEOだったが(たとえばグーグルのことは「一部の人」と呼んだ)、クラウド・コンピューティングにAIチップの提供が始まろうとしている現在の大きなチャンスについて話が及ぶと、競合のテクノロジーをはっきりとこき下ろした。

医療や金融などあらゆる業界の企業が機械学習インフラへ投資している。主要なクラウド・コンピューティング・プロバイダーのグーグル、アマゾン、マイクロソフトは多くの企業が人工知能ソフトウェアを稼働させるために機械学習インフラへ投資すると予測しており、機械学習を支える新たなハードウェアに莫大な費用を投じる見込みだ。

盛り上がりを見せるAIチップ市場でエヌビディアが支配的な立場に立てたのは、幸運な偶然をうまくつかみ取っ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. AI can make you more creative—but it has limits 生成AIは人間の創造性を高めるか? 新研究で限界が明らかに
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2024 「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集のお知らせ
  3. Interview with Prof. Masayuki Ohzeki: The Future of Quantum Computer Commercialization and the Qualities of Innovators 量子技術を最速で社会へ、大関真之教授が考えるイノベーターの条件
  4. Robot-packed meals are coming to the frozen-food aisle 「手作業が早い」食品工場でもロボット化、盛り付け完璧に
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る