KADOKAWA Technology Review
×
【4/24開催】生成AIで自動運転はどう変わるか?イベント参加受付中
パリ協定離脱でも
カリフォルニア州が目指す
クリーンエネ推進策の中身
カバーストーリー 無料会員限定
Amid Trump Cuts, California Proposes Its Own Energy Moonshot

パリ協定離脱でも
カリフォルニア州が目指す
クリーンエネ推進策の中身

カリフォルニア州議会で提案された新しいキャップ・アンド・トレード法案は、トランプ政権がパリ協定離脱を決め、予算削減を進める中で、クリーンエネルギー研究のために何億ドルもの資金を割り当てる野心的な計画だ。 by James Temple2017.06.06

カリフォルニア州で提案された野心的なキャップ・アンド・トレード(全体の排出量を定めて、個々の企業などに割り当て、実際の排出量との差分を取引する制度)法案は、エネルギー研究開発資金のために年間何億ドルもの資金を割り当てるもので、バラク・オバマ前大統領のときに実行された連邦政府のムーンショット・プログラム(がん撲滅大規模計画)の投資金額に匹敵する。

カリフォルニア州の新しいギャップ・アンド・トレード法案は、トランプ政権が予算を削減したり、規制を廃止したりしようとしている中で、世界第6位の経済規模を持つカリフォルニア州が、気候変動政策やエネルギー研究を背後から積極的に支え、弾みを付けようとしていることを示す、最新の例だ。法案は、初期段階のエネルギー研究開発からベンチャー投資家が退いてしまったときの、主要な資金供給元にもなるだろう。

カリフォルニア州のボブ・ウィエッコスキー上院議員が2017年5月上旬に提案した同法案プログラムの収入の大部分は、気候変動配当金としてカリフォルニア州の市民の手に直接渡る。しかし、インフラ計画と、カリフォルニア気候・クリーンエネルギー研究基金のための資金は、別資金として分けている(「California Proposes Ambitious New Cap-and-Trade Program」参照)。

ウィエッコスキー州上院議員のスポークスマン、ジェフ・バルボサは提案にある気候変動に対するインフラや …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
【春割】実施中! ひと月あたり1,000円で読み放題
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る