KADOKAWA Technology Review
×
グーグルへ転じた
スタンフォード研究者が語る
次世代AIに必要なこと
Blake Farrington
カバーストーリー 無料会員限定
Put Humans at the Center of AI

グーグルへ転じた
スタンフォード研究者が語る
次世代AIに必要なこと

スタンフォード大学の人工知能研究所(SAIL)所長からグーグルに転じたフェイ・フェイ・リーは、次世代のAIは「人間中心」を目指すべきだという。それには文脈の理解に立ち返る必要があると指摘する。 by Will Knight2017.10.13

スタンフォード大学の人工知能研究所の所長で、現在はグーグル・クラウドで主席研究員を務めるフェイ・フェイ・リーは、人工知能(AI)革命に一役買おうとしている。だが、AI革命にはより多くの人を巻き込むことが必要だ。リー主席研究員は、AIテクノロジーにおいて人間的側面を重視することがすべての人の利益になると主張する。その理由を、MITテクノロジーレビューのウィル・ナイト上級編集者に語った。

——なぜグーグルに入ったのですか?

最先端のAI研究には大きなやりがいがありましたが、非常にすばらしい技術が覚醒する、歴史的な瞬間に立ち会いたいと考えたからです。個人的には、AIが及ぼす世界への影響について考えることが非常に重要であり、「AIの民主化」こそが最も重要な使命の1つだと考えています。それにはすべての産業にコンピューティング・サービスを届けるクラウドが有力な手段となります。

——これまでの研究ではどのようなことを学びましたか?

AIは、今よりもさらに「人間中心」になる必要があるということです。現在のAIテクノロジーの大きな成果といえば、雑多な情報から一定の規則や意味を持つものを選別して取り出すパターン認識が挙げられます。しかし、AIは1つの課題 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
10 Breakthrough Technologies 2024

MITテクノロジーレビューは毎年、世界に真のインパクトを与える有望なテクノロジーを探している。本誌がいま最も重要だと考える進歩を紹介しよう。

記事一覧を見る
気候テック企業15 2023

MITテクノロジーレビューの「気候テック企業15」は、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する、あるいは地球温暖化の脅威に対処できる可能性が高い有望な「気候テック企業」の年次リストである。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る