KADOKAWA Technology Review
×
アマゾンがAR/VRビジネスに最後発で参入、安すぎて心配
Amazon Sumerian
ニュース 無料会員限定
Amazon Imagines a Lucrative Future in VR and AR Apps

アマゾンがAR/VRビジネスに最後発で参入、安すぎて心配

アマゾンがついにVR・AR市場に参入した。専門知識がなくてもVR・ARアプリが作れるAWSのサービスだ。アマゾンは、現在は収益があがらなくても、VR・AR市場の拡大をはかることで、将来につなげたいと考えている。 by Rachel Metz2017.12.12

アマゾンにはいろいろな顔がある。オンライン小売、食料品店、クラウド・コンピューティング・サービス・プロバイダーといったところだ。そして11月末、アマゾンはもう1つ新しい顔を持った。実質現実(VR)、そして拡張現実(AR)アプリの開発企業を支援する顔だ。

ラスベガスで開催された、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の年次カンファレンス「re:Invent 2017(リ・インベント)」で、アマゾンは「シュメリアン(Sumerian)」というWebベースのサービスを発表した。3Dグラフィックスなどの特別な専門知識がなくても、簡単にVR・ARアプリを作成できるサービスで、現時点では完全招制のプレビュー版のみ利用可能。シュメリアンには多くの3D空間や物体(アマゾン独自の商品カタログに掲載されている家具など)が組み込まれており、開発者はこれらをさまざまなシーンにドラッグ&ドロップで配置きる。また、カスタマイズ可能な3Dキャラクターも含まれており、これらのキャラクターはユーザーとやり取りもできる(デジタル・アシスタントのアレクサ(Alexa)で広く普及したアマゾンの音声認識技術も使える)。シュメリアンで作ったシーンは、グーグルのデイドリーム・ビュー(Daydream View)やHTCバイブ(Vive)、オキュラス・リフト(Oculus …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. A tiny new open-source AI model performs as well as powerful big ones 720億パラメーターでも「GPT-4o超え」、Ai2のオープンモデル
  2. The coolest thing about smart glasses is not the AR. It’s the AI. ようやく物になったスマートグラス、真価はARではなくAIにある
  3. Geoffrey Hinton, AI pioneer and figurehead of doomerism, wins Nobel Prize in Physics ジェフリー・ヒントン、 ノーベル物理学賞を受賞
  4. Geoffrey Hinton tells us why he’s now scared of the tech he helped build ジェフリー・ヒントン独白 「深層学習の父」はなぜ、 AIを恐れているのか?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者は11月発表予定です。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る