KADOKAWA Technology Review
×
「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集中!
現実の「間」にバーチャル物体を表示、ARが現実に近づく新技術
University of Arizona College of Optical Sciences
ニュース 無料会員限定
More Realistic AR Display Places Digital Images among Real Objects

現実の「間」にバーチャル物体を表示、ARが現実に近づく新技術

大手テック企業やスタートアップが現在販売している拡張現実(AR)ディスプレイはいずれも、現実の風景の前に、バーチャルな画像を重ね合わせる仕組みになっている。オプティカル・サイエンシズ大学のホン・フア教授たちは、バーチャルな物体を現実の物体の前や後ろに配置できるAR用ディスプレイを開発した。 by Rachel Metz2017.12.07

現実世界では、ある物体が他の物体を遮っているのを見ることは常々ある。この種のオクルージョン(遮蔽)は、いくつかのものが空間内のどこに配置されているかについての素晴らしい手がかりを私たちの目と脳に提供し、目の前にあるものが実際にそこに存在すると信じ込ませる手助けになる。これはまた、バーチャルな物体を現実の物体のなかに混ぜ込もうとする拡張現実(AR)において、現実感を達成する際の最大の課題の1つでもある。

過去数年でAR技術は格段に改善してきた。理由の1つとして、マイクロソフト、アップル、グーグルのような巨大テック企業が、より優れたAR体験を作るのに役立つ開発者向けツールに投資してきたことがある。しかし、視覚的な面が改善されている一方で、現在試せる体験は、デジタルの物体をせいぜい他の物体の前に置く程度だ。

アリゾナ大学を母体とするオプティカル・サイエンシズ大学(College of Optical Sciences)の研究者たちは、この課題を解決しようとしている。彼らが考案したARディスプレイのプロトタイプが映し出すバーチャルな画像は、画像の物体の後ろにある現実世界の物体を遮るだけでなく、その前にある現実の物体によって遮られもするのだ。

最近発表された研究論文の共著者であるオプティカル・サイエンシズ大学のホン・フア教授は、このディ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2024 「Innovators Under 35 Japan」2024年度候補者募集のお知らせ
  2. AI companies are finally being forced to cough up for training data 「訓練データはタダではない」音楽業界が問う生成AIの根本的問題
  3. AI is poised to automate today’s most mundane manual warehouse task パレット積載ロボに「AI後付け」、物流問題の現実解に挑む
  4. Lego bricks are making science more accessible 科学を身近にするレゴブロック、大学の実験装置にも応用
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年も候補者の募集を開始しました。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る