KADOKAWA Technology Review
×
AR・VRの未来を体験
ゲーマーでなくても試したい
スマホアプリベスト6
POLY
カバーストーリー 無料会員限定
Apps That Hint at a Fanciful Fake Future

AR・VRの未来を体験
ゲーマーでなくても試したい
スマホアプリベスト6

スマホの高機能化にともなって、モバイルARアプリとVRアプリはどれほど進化しているのだろうか。「役立つ」よりも、最新技術を体感できる6つのアプリを紹介する。 by Rachel Metz2017.12.22

拡張現実(AR)や実質現実(VR)を見るための最高のガジェットが、今まさに自分のポケットに入っているかもしれない。

とくに最近のハイエンド・モデルのスマホは、現実とバーチャルの融合(AR)や、まったく新しい場所の体験ができる(VR)能力が大幅に向上している。スマートフォンのARやVRはまだマイクロソフトのホロレンズ(HoloLens)やHTCのバイブ(Vive)のヘッドセットで経験できるようなより現実的な感覚は味わえないし(ヘッドセットもまだまだ改善が必要だが)、今後の有用性もまだはっきりしない。しかし、こういったスマホは、過大な金銭的負担もなく、コンピューターと有線接続することもなく、驚くべき世界を見せてくれる。

アップルやグーグルといった企業はARビジネスの可能性を十分に理解していて、iOSやアンドロイド(Android)の開発者に、より現実的なARをアプリに簡単に追加できるツールを発表している。グーグルは、モバイルでのVR体験に対して、先駆的な取り組みをしてきた。最初はVRコンテンツをスマホだけで見られる紙製のビューアー「カードボード(Cardboard)」、直近なら、全視界型VRを対応アンドロイド・スマホで見られるヘッドセット「デイドリーム・ビュー(Daydream View)」だ。

こうした取り組みによって、多くのモバイルARアプリやVRアプリが生まれている。だが、スマホやソフトウェアがどんどん進歩しているため、スマホやヘッドセットを使って何ができるアプリなのかを把握するのは難しい。そこで、自宅で最新ヘッドセットを使用している新し物好きの人でも、単にARやVRといったテクノロジーに興味があるだけの人でも、チェックする価値のあるモバイルARアプリとVRアプリを以下にまとめた。

紹介するアプリは、現在もっとも役に立つARアプリやVRアプリだという理由で選んだものではない。どのアプリも、主に娯楽目的だ。しかし、新しいARやVRのテクノロジーの可能性について考えたり、今、何ができるようになっているのかを体感したりするのに役立つという点で、試す価値はある。

1. ユークリッド・ランド(Euclidian Lands)/iOS用:4ドル

アイフォーン(iPhone)、アイパッド(iPad)用のARパズルゲームだ。ユークリッド・ランド(Euclidian Lands)は、人気ゲームのモニュメント・バレー(Monument Valley)を彷彿とさせるデザインだ。ゲームはどんどん複雑化していくキューブ型の城で構成されており、その城の一部をひねって回転させ、赤いケープをまとった男性主人公が敵をやっつける手助けをする。アプリの操作は直観的でスムーズだ。画面上の城のパーツを、回転させたい方向に指でスワイプするだけ。そしてヒーローのたなびくケープはいうまでもなく、鮮明なキューブ型の城もとても印象的だ。

アップルのARアプリを簡単に作成できるARKitソフトウェアを使って、3Dオブジェクトを特定の場所に固定したり、いろいろな角度から眺めても場所がずれたりしないようにしてる。ただし、そのゲームの遊び方にすぐに馴染めるかどうかはわからない。たとえば、戦略を立てるためにパズ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Inside the tedious effort to tally AI’s energy appetite 動画生成は別次元、思ったより深刻だったAIの電力問題
  2. Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2025 「Innovators Under 35 Japan」2025年度候補者募集のお知らせ
  3. When AIs bargain, a less advanced agent could cost you 大規模モデルはやっぱり強かった——AIエージェント、交渉結果に差
  4. These new batteries are finding a niche ナトリウム電池、ニッチ分野で存在感 スクーター、送電網などで
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る