KADOKAWA Technology Review
×
【1/31まで】ひと月あたり1000円。
お得に購読できるキャンペーン実施中!
男性の避妊法に新たな選択肢
「精子を減らすジェル」は
コンドームに代わるか?
Ms. Tech
生命の再定義 無料会員限定
A Contraceptive Gel for Men Is About to Go on Trial

男性の避妊法に新たな選択肢
「精子を減らすジェル」は
コンドームに代わるか?

男性が上腕と肩に毎日塗るだけで避妊が可能になるジェルの臨床試験が、4月から実施される。これまで製薬会社は男性用避妊薬に対してあまり関心を示してこなかったが、研究者たちは今後、男性、特に若い男性が抵抗感なく避妊薬を使うようになるだろうと考えている。 by Emily Mullin2017.12.26

10年以上に及ぶ研究を経て、米国の政府研究者らによる、男性用の一風変わった避妊方法の臨床試験準備が整った。精子の生産を抑えるとされる局所ジェルだ。

いや、性器に塗るわけではない。

2018年4月からおよそ4年間かけて実施される臨床試験は、ホルモン剤による男性の避妊法を調査する米国で最大の試みだ。

現在、男性向けの避妊法はコンドームかパイプカット(精管切除)しかない。2008年から2012年にかけてヨーロッパで実施されたホルモン剤による男性用避妊法の大規模な調査では、参加者は2カ月おきにホルモン剤注射を受けた。この注射は精子の生産を抑え、パートナーの女性の妊娠を防いだ。しかし、それと同時に男性の参加者には気分の急激な移り変わりなどの深刻な副作用が起こった (「なぜ男性の避妊にはコンドームとパイプカットしかないのか?」を参照)。

新しいジェルには黄体ホルモンとテストステロンという2種類の合成ホルモンが含まれている。黄体ホルモンは、通常の数の精子を生産するのに必要な量のテストステロンを睾丸が生産するのを抑える。黄体ホルモンが引き起こすホルモンバランスのくずれを直すために、合成テストステロンが代わりとなるが、この合成テストステロンは精子を生産しない。

米国、英国、イタリア、スウェーデン、チリ、ケニアで実施される試験には400組以上のカップルが参加予定だ。参加者の男性はポンプ式ボトルに入ったジェルを自宅に持ち帰り、毎日、小さじ半分程を上腕と肩に塗る。ジェルは1分もしないうちに乾く。

米国立衛生研究所(NIH)を母体とする国立小児保健・人間発達研究所(National Institute of Child Health and H …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
購読キャンペーン実施中
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
購読キャンペーン実施中
日本発「世界を変える」35歳未満のイノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5
MITテクノロジーレビュー[日本版] Vol.5Cities Issue

新型コロナのパンデミックによって激変した都市生活は、ポストコロナでどう変わるのか? 都市部への人口集中が世界で加速する中、環境、災害、貧困といった負の側面をテクノロジーは解決できるのか? 多様な人々が集まり、化学反応が起きるイノベーションの集積地としての役割を都市は今後も果たし続けるのか? 世界の豊富な事例と識者への取材を通して、新しい都市の未来像を描く。

詳細を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る