KADOKAWA Technology Review
×
ニュース 無料会員限定
Finally, a Robot Smart Enough to Hand You the Wrench You Need

「レンチ取って!」と頼む前に先回りするロボットが実験中

センサーや人工知能(AI)技術の進歩により、ロボットが様々な分野の作業に進出しつつある。英国のオンライン専業食料品店オカド(Ocado)の配送センターでは、人間の担当者による手作業を効率的に手助けするロボットのテストが実施されている。 by Will Knight2018.01.22

電動工具を持っているロボットには気をつけよう。

「アーマー6(ARMAR-6)」と呼ばれるロボットは、これまでにテストされた中でもとりわけ高度な支援用ロボットの1つだ。 高度な支援ロボットの誕生は、これまで手作業に頼っていた仕事に、ロボットのさらなる侵略が始まっていることを示しているとも言える。

ARMAR-6はすでに、簡単な音声による命令に対して便利な反応を返してくれる。たとえば、レンチを取ってくれるように頼んだとしよう。するとARMAR-6はどのレンチかを聞いて、正しい道具を手渡してくれる。研究者はまた、ARMAR-6が状況を解析して、複雑な行動をリアルタイムで計画する方法についてもテストしている。

プロジェクトのスポークスパーソンによれば、簡単な実験ではARMAR-6は人間の行動を予測して、先を見越した反応ができるという。つまりこのロボットは、あなたが依頼する前にレンチを手渡すことを学習しているのだ。 とはいえ、働く人間の行動を予測して反応することは特に難しい。どれほどうまくやれるのか、興味深い …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
生成AI革命

自然な文章を生成するチャットGPT(ChatGPT)/GPT-4などの大規模言語モデル、テキストから画像を生成できるDALL·E 、Stable Diffusion、Midjourneyなどの拡散モデルの登場は、私たちの生活やビジネスを大きく変えようとしている。
人工知能(AI)の新時代を牽引する「生成AI(ジェネレーティブAI)」革命の最前線を追う。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る