KADOKAWA Technology Review
×
動画生成AI「Sora」の問題点とは? 知財専門家が解説【11/12緊急開催🚨】
ニュース 無料会員限定
This new company wants to sequence your genome and let you share it on a blockchain

ブロックチェーンで遺伝子データを売買、ハーバード大教授の狙い

ハーバード大学の著名な遺伝学者が遺伝子解析企業を創業した。遺伝子データをブロックチェーンを通じて製薬会社や研究機関に共有し、データ所有者が暗号通貨を得られるサービスを提供するという。 by Emily Mullin2018.02.15

「暗号通貨と遺伝子データとの交換」——。まるで嘘のように聞こえるかもしれない。だが、これはある著名な遺伝学者が創業した新しい企業の基本方針だ。ネビュラ・ゲノミクス(Nebula Genomics)は、顧客のゲノム配列を解析して健康情報などの洞察を提供するとともに、遺伝子データをブロックチェーンを使って安全に管理し、幅広く活用できるようにするという。

ネビュラ・ゲノミクスは、ハーバード大学の遺伝学者ジョージ・チャーチ教授と、ベリタス・ジェネティクス(Veritas Genetics)の創業者ミルザ・シフリック最高経営責任者(CEO)の構想によって設立された。ベリタスはゲノム・シーケンシング・サービスを999ドルで提供している企業だ。

たとえば、23アンドミー(23andMe)やヘリックス(Helix)、アンセストリー・ドットコム(Ancestry.com)などを通じてDNA検査を受けた場合、遺伝子データは検査を実施した企業が所有する。一方、ネビュラ・ゲノミクスは、全ゲノム解析を実施した後のデータをDNA提供者自身に所有させ、それを他の企業などに共有することでデジタルマネーが得られ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion MITTR Emerging Technology Nite #35 Soraの問題点とは? AI時代の知財を考える11/12緊急イベント
  2. What a massive thermal battery means for energy storage 1000℃のレンガで熱貯蔵、世界最大の蓄熱電池が稼働
  3. An AI adoption riddle AIの試験運用は失敗続き、それでもなぜ投資をやめないのか?
  4. I tried OpenAI’s new Atlas browser but I still don’t know what it’s for 誰のためのブラウザー? オープンAI「Atlas」が残念な理由
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
気候テック企業10 2025

MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 今回で3回目となる本特集では、なぜこれらの企業を選出したのか、そして米国の政治的変化をどのように考慮したのかについても詳しく解説している。併せてお読みいただきたい。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る