KADOKAWA Technology Review
×
誰もがみんな数字に強くなる必要はない:AIで変わる仕事の未来
David Ramos | Getty
ビジネス・インパクト 無料会員限定
Bridging the communications gap between human and machine

誰もがみんな数字に強くなる必要はない:AIで変わる仕事の未来

記事の自動作成ソフトを作ったスタートアップ企業の経営者は、人間がコンピューターの言語を理解するより、コンピューターに人間の言語を理解させた方が利用しやすくなると考えている。誰もがデータ科学者になる必要はないという。 by Erin Winick2018.04.02

人工知能は、金融や製造業をはじめとしてますます多くの産業に浸透しつつある。シカゴに本社を置くナラティブ・サイエンス(Narrative Science)は、人工知能(AI)を使った文章の作成に成功した。ナラティブ・サイエンスは2010年に、野球のボックス・スコア(出場チームの全選手名、ポジション、試合中の守備や打撃データを符号や数字などで記入した記録)から内容を要約し、「物語」を書き出す事業のために創業され、いまや自然言語処理分野の勢力家に変貌を遂げている。

ナラティブ・サイエンスのスチュアート・フランケルCEO(最高経営責任者)は、同社の事業をスポーツ統計からビジネス・インサイト へと導いてきた。フランケルCEOに、技術がさまざまな業種においてどのように日々の業務を変えていくのか、また人間の労働者と機械との言語格差をどのように橋渡ししているのかについて、話を聞いた。

——ナラティブ・サイエンスは、統計値をニュースの記事に変換しているわけですが、これはあなたのビジネスにどう役立ち、また、どうのようにソフトウェアに学習させたのか教えてください。

ニュース記事の変換は、当社のビジネスにとって大きな起爆剤となりました。2010年に当社はその技術をライセンス化しました。まず野球の記事から書き始めました。野球に続いて、金融のニュースや不動産市場の概要も書けるようになりました。メディア業界でビジネスがどんどん広がり始めたのですが、やがて企業向けソフトウェア会社となるよう方向転換をした …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
こちらは有料会員限定の記事です。
有料会員になると制限なしにご利用いただけます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

記事一覧を見る
生成AI革命

自然な文章を生成するチャットGPT(ChatGPT)/GPT-4などの大規模言語モデル、テキストから画像を生成できるDALL·E 、Stable Diffusion、Midjourneyなどの拡散モデルの登場は、私たちの生活やビジネスを大きく変えようとしている。
人工知能(AI)の新時代を牽引する「生成AI(ジェネレーティブAI)」革命の最前線を追う。

記事一覧を見る
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る