KADOKAWA Technology Review
×
Facebookログイン終了のお知らせ(2026/3/31 予定)
Messenger Bots Are Overhyped, Underpowered—and Growing like Crazy

チャットボットはまだ無能
ただし、成長率は異常に高い

ボットはまだ役に立たないが、iPhoneアプリの初期よりも速いペースで増加中だ。 by Jamie Condliffe2016.09.19

世界中がボットに夢中になったのは、自律アシスタントが人間の生活で起きるさまざまな問題を解決するサポートをしてくれる、とフェイスブックが約束したからだ。約束は実際にはまだ果たされていないが、確かに急速に開発が進んではいる。

人間と「ビジネスをつなぐこと」(モノを買え、という意味だ)をサポートする対話式ボットをフェイスブックが大々的に発表してから 5カ月が過ぎ、同社は現段階の能力を誇張してしまった、と認めた。先週、メッセンジャー事業の責任者デイビッド・マーカスは、ボットが「あまりにも急激に誇大宣伝されてしまい」実際には期待されたほどの成果を出せていないと明かしたのだ。

実際、誇大に宣伝されていたが、宣伝に煽られておかしな開発企業が利便性をあまり考えずに開発してしまった、ともいえる。ブルームバーグによると、シティグループの調査では、フェイスブックのメッセンジャープラットフォームで使用可能なボット数の発表直後の増加は、アップルのApp Storeオープン時のアプリ増加数より70%多い。

ボットとアプリの対比は他にもある。フィナンシャルタイムス紙によると、エバーノートのフィル・リビン前社長は、今は宣伝目的だけのボットが氾濫している時期だと考えている。初期のiPhoneユーザーは、2007年にアプリ市場が似た状況だったのを覚えているだろう。

ボットはゆっくりではあるが、より利便性が高まる方向に向かっている。フェイスブックのボットは今や決済の受付ができ、理論上これで実際に何かを購入できる。一番乗りはドミノだ。今ならフェイスブックのメッセージアプリから高カロリーで悪名高いピザを注文できるのだ(やったね)。

一方で、Siriの生まれ故郷である研究所では人の機嫌を感知し適切に対応できるボットを開発中だ。機械学習により、システムは、たとえばユーザーが混乱している様子なら話す速度を落とし、不満そうなら違った言い方に変える。

確かに今のボットは人をいらつかせることがある。

(関連記事:Financial Times, Bloomberg, The Verge, TechCrunch, “Facebook Wants You to Chat with Business Bots,” “Customer Service Bots Are Getting Better at Detecting Your Agitation”)

人気の記事ランキング
  1. This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
  2. OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
タグ
クレジット Photograph by Glenn Chapman | Getty
ジェイミー コンドリフ [Jamie Condliffe]米国版 ニュース・解説担当副編集長
MIT Technology Reviewのニュース・解説担当副編集長。ロンドンを拠点に、日刊ニュースレター「ザ・ダウンロード」を米国版編集部がある米国ボストンが朝を迎える前に用意するのが仕事です。前職はニューサイエンティスト誌とGizmodoでした。オックスフォード大学で学んだ工学博士です。
MITテクノロジーレビューが選んだ、 世界を変える10大技術

MITテクノロジーレビューの記者と編集者は、未来を形作るエマージング・テクノロジーについて常に議論している。年に一度、私たちは現状を確認し、その見通しを読者に共有する。以下に挙げるのは、良くも悪くも今後数年間で進歩を促し、あるいは大きな変化を引き起こすと本誌が考えるテクノロジーである。

特集ページへ
AI革命の真実 誇大宣伝の先にあるもの

AIは人間の知能を再現する。AIは病気を根絶する。AIは人類史上、最大にして最も重要な発明だ——。こうした言葉を、あなたも何度となく耳にしてきたはずだ。しかし、その多くは、おそらく真実ではない。現在地を見極め、AIが本当に可能にするものは何かを問い、次に進むべき道を探る。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る