KADOKAWA Technology Review
×
世界一のAI大国ぶち上げた
中国首脳が呼びかける
「国際協調」の真意
Lintao Zhang/Getty Images
カバーストーリー 無料会員限定
China’s leaders are softening their stance on AI

世界一のAI大国ぶち上げた
中国首脳が呼びかける
「国際協調」の真意

中国の劉鶴副首相は、上海で開催された世界人工知能(AI)会議で、AI分野における国際的な協力を呼び掛けた。中国は昨年、2030年までにAIで世界のリーダーになる計画を表明したばかりで、今後の動向が注目される。 by Will Knight2018.09.25

中国は貿易においては米国と対立していても、人工知能(AI)の開発に関してはより融和的なアプローチを呼びかけている。

9月17日の週に上海で開かれた世界AI会議(World Artificial Intelligence Conference)における講演で、中国の劉鶴副首相は、AIの進歩のためには国際的な協力が極めて重要になってくるだろうと述べた。

「私たちは、すべての国々が地球村のメンバーのようにお互いを受け入れ、協力することによって、新技術の持つ両刃の影響に対応することを望んでいます。AIは新時代の象徴です。国境や学問領域を越えた協力関係が不可欠です」。

習近平国家主席も、同会議に寄せたメッセージの中で同様の主張をした。習主席は、中国は「AI分野における成果を、他国と共有する」つもりだと語った。さらに、AIに関する倫理や法、管理やセキュリティといったテーマにおける多国間の協調を呼びかけた。

AIに対する、新しく融和的な今回の発表は、中 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. The three big unanswered questions about Sora 時間も資金も溶かす? AI動画SNS「Sora」3つの疑問
  2. EV tax credits are dead in the US. Now what? 米EV減税が正式廃止、今後の動きをドイツの先例から予想
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
気候テック企業10 2025

MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 今回で3回目となる本特集では、なぜこれらの企業を選出したのか、そして米国の政治的変化をどのように考慮したのかについても詳しく解説している。併せてお読みいただきたい。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る