アリババがAIチップ開発で新会社設立、名前は「蜜穴熊」
中国の電子商取引大手アリババが、人工知能(AI)用の特別設計のコンピューター・チップを開発する子会社を発表した。
最近の米中貿易戦争では、スマホメーカーのZTEが米国による制裁措置で存続の危機に陥るなど、中国の製造業者がいかに輸入半導体に依存しているかが露呈していた。
アリババは中国のマイクロチップ製造業を有名にし、中国製品の外国製半導体への依存度を下げることを目指している。新会社は、9月19日に中国杭州市で開催されたアリババ・コンピューティング・カンファレンスで、ジェフ・チャン最高技術責任者(CTO)によって紹介された。新会社の名は「ピントゥ・グー(Pingtou Ge)」で、「蜜穴熊」を意味する。蜜穴熊は自分よりも大きな相手に正面から果敢に立ち向かい、非常に「やばい」ことで知られている動物だ。
アリババは現在、技術研究に多額の投資をしている。投資先の大半はもちろんAI関連だが、量子コンピューティングやブロックチェーンをはじめとした他の新興分野にも資金をつぎ込んでいる。
今回の新会社の発表は、アリババの創業者であるジャック・マー会長が現在のアリババでの職務から身を引くことを発表したわずか10日後のことであった。
5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
世界の工学者を魅了し続ける
eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
壁を突破する「覚悟」——再生医療産業を開拓、畠 賢一郎氏に聞く
書評:サム・アルトマンはいかにして「AI帝国」を築いたか